WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 11 月 1 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
27644 |
抗HLA抗体シングル同定検査 |
単独検体
遠心
|
03 ↓ 02 |
凍 |
フローサイトメトリー法(ルミネックス法) | 陰性 |
4850 D014 49 免疫 |
4~7日 |
項目 コード |
検査項目 |
---|---|
27644 |
抗HLA抗体シングル同定検査 |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
単独検体
遠心
|
03 ↓ 02 |
凍 |
フローサイトメトリー法(ルミネックス法) |
基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要 日数 |
---|---|---|
陰性 |
4850 D014 49 免疫 |
4~7日 |
備考
診療報酬
- 保険名称:自己抗体検査/抗HLA抗体(抗体特異性同定検査)
- 実施料:4850
- 診療報酬区分:D014 49
- 判断料区分:免疫学的検査
「当該検査を当該保険医療機関以外の施設に委託する場合においては、関係学会による指針を遵守し検査を実施していることが公表されている衛生検査所にのみ委託すること」が条件とされています。
抗HLA抗体(スクリーニング検査)によって陽性が確認された症例について、抗体関連拒絶反応の確定診断を目的に行われた場合、また抗HLA抗体獲得の確定を目的に行われた場合に算定できます。ただし、抗体関連拒絶反応と診断された患者の経過観察時に行った場合または日本臓器移植ネットワークに移植希望者として登録された患者であって、検査の結果が陽性であったものに対して脱感作療法を行った場合には、1年に2回に限り更に算定できます。なお、この場合においては、診療録および診療報酬明細書の摘要欄にその理由および医学的な必要性を記載する必要があります。
容器
容器番号03:汎用容器(分離剤なし)
- 容量: 5.5mL・9mL
- 添加剤: 凝固促進剤
- 保管方法:常温
- 有効期間:容器および箱表示
- 主な検査項目: 血中薬物濃度
(血清の場合)
容器番号02:汎用容器
- 容量: 4mL・10mL
- 添加剤: -
- 保管方法:常温
- 主な検査項目: 血清,血漿提出用
検査項目解説
臨床的意義
臓器移植、造血細胞移植、輸血、妊娠などの非自己タンパク質による刺激に関して、拒絶因子の抗HLA抗体の早期発見のために行う検査である。
HLAはヒト組織適合抗原と呼ばれ、個体間で著しい多様性が認められる糖タンパク抗原である。HLAは本来、生体内に侵入した外来性抗原を認識するメカニズムの一部として、免疫システム上、重要な機能を果たしている。
移植前および移植後の患者に抗HLA抗体が検出された場合、その抗HLA抗体の抗原の種類を同定することで、それがドナー特異的であるかどうか判別できる。ドナー特異的抗体であった場合、移植片が拒絶される可能性が高くなるため、同定検査はできるだけ早急に行われることが望まれる。
抗HLA抗体シングル同定検査を用いて、抗HLA抗体がドナー特異的抗体(DSA)であるかを確認することができる。