WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 11 月 1 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
06872 |
T細胞受容体β鎖Jβ2領域再構成TRB (T-cell receptor beta locus) J beta 28C655-9931-019-831 8C655-9931-046-831 8C655-9931-070-831 |
開栓厳禁
または
または
|
89
指定容器 22
27 |
冷蔵
冷蔵
凍-70℃以下 |
サザンブロット法 | 再構成を認めない |
2373 D006-6 遺染 |
14~20日 |
項目 コード |
検査項目 |
---|---|
06872 |
T細胞受容体β鎖Jβ2領域再構成TRB (T-cell receptor beta locus) J beta 28C655-9931-019-831 8C655-9931-046-831 8C655-9931-070-831 |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
開栓厳禁
または
または
|
89
指定容器 22
27 |
冷蔵
冷蔵
凍-70℃以下 |
サザンブロット法 |
基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要 日数 |
---|---|---|
再構成を認めない |
2373 D006-6 遺染 |
14~20日 |
備考
診療報酬
- 保険名称:免疫関連遺伝子再構成
- 実施料:2373
- 診療報酬区分:D006-6
- 判断料区分:遺伝子関連・染色体検査
「免疫関連遺伝子再構成」として悪性リンパ腫、急性リンパ性白血病または慢性リンパ性白血病の診断の目的で検査を行った場合に、6月に1回を限度として算定できます。
「悪性腫瘍遺伝子検査」、「造血器腫瘍遺伝子検査」、「免疫関連遺伝子再構成」、「FLT3遺伝子検査」または「JAK2遺伝子検査」のうちいずれかを同一月中に併せて行った場合は、主たるもののみ算定できます。
容器
容器番号89:遺伝子検査用容器
- 採取量: 7mL
- 添加剤: EDTA-2Na
- 保管方法:常温
- 有効期間:容器および箱表示
- 主な検査項目: 遺伝子検査
容器番号22:骨髄液保存容器
- 採取量: 下記のとおり
- 添加剤:
保存液 2mL
(RPMI1640,子牛血清) - 保管方法:冷蔵/凍結
- 有効期間:外袋表示
- 主な検査項目: 染色体検査
(採取量0.5mL),
遺伝子検査
(各検査項目の要項に記載)
容器番号27:滅菌スピッツ管
- 容量: 10mL
- 添加剤: -
- 保管方法:常温
- 主な検査項目: 微生物学検査
検査項目解説
臨床的意義
免疫グロブリン再構成のバンドパターンを調べることで、悪性リンパ腫やリンパ性白血病においてクロナリティの有無を鑑別する検査である。
T細胞受容体(TCR)は、α,β,γ,δの4鎖が知られておりT細胞の細胞膜上に発現している抗原受容体分子である。TCRα鎖の遺伝子は第14染色体長腕(14q11.2)、TCRβ鎖の遺伝子は第7染色体長腕(7q34)、TCRγ鎖の遺伝子は第7染色体短腕(7p15)、TCRδ鎖の遺伝子は第14染色体長腕(14q11.2)に座位する。
TCRβ鎖はV,D,Jの3領域からなり、T細胞へ分化する過程でまず、D断片とJ断片の連結が起こり、その後V断片とDJ断片の間での遺伝子再構成が起こる。TCRα鎖、TCRγ鎖では、V,Jの2領域から構成されている。TCRはδ鎖,γ鎖,β鎖,α鎖の順で再構成が生じる。これら再構成を行うことで、抗原認識の多様性を獲得している。
本検査では、サザンブロット法によりTCR再構成のバンドパターンを調べることで、悪性リンパ腫、リンパ性白血病における腫瘍細胞が疑われる患者のクロナリティの有無を鑑別する。
【陽性を示す疾患】
悪性リンパ腫,急性リンパ性白血病,慢性リンパ性白血病
関連疾患
C85.9.2:悪性リンパ腫 → C81-C96:リンパ組織・造血器腫瘍
C91.0.16:急性リンパ性白血病 → C81-C96:リンパ組織・造血器腫瘍
C91.1.1:慢性リンパ性白血病 → C81-C96:リンパ組織・造血器腫瘍
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.