WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 11 月 1 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 基準値 | 実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
45431 |
悪性骨軟部組織腫瘍 FUS::DDIT3 mRNA解析 |
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指定容器 43 |
冷蔵 |
RT-PCR法 | 検出せず |
包括2100 D004-2 1イ(2) 遺染 |
8~12日 |
項目 コード |
検査項目 |
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45431 |
悪性骨軟部組織腫瘍 FUS::DDIT3 mRNA解析 |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
|
指定容器 43 |
冷蔵 |
RT-PCR法 |
基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要 日数 |
---|---|---|
検出せず |
包括2100 D004-2 1イ(2) 遺染 |
8~12日 |
備考
診療報酬
- 保険名称:悪性腫瘍組織検査/悪性腫瘍遺伝子検査/処理が容易なもの/その他のもの
- 実施料:包括2100
- 診療報酬区分:D004-2 1イ(2)
- 判断料区分:遺伝子関連・染色体検査
悪性腫瘍遺伝子検査として、固形腫瘍または悪性リンパ腫の腫瘍細胞を検体とし、悪性腫瘍の詳細な診断および治療法の選択を目的として悪性腫瘍患者本人に対して行った場合に、患者1人につき1回に限り算定できます。ただし、肺癌における「EGFR変異解析」については、再発や増悪により、2次的遺伝子変異等が疑われ、再度治療法を選択する必要がある場合にも算定できます。
患者から1回に採取した組織等を用いて同一がん種に対して悪性腫瘍遺伝子検査を実施した場合は以下の点数で算定します。
「処理が容易なもの」2項目:4000点、3項目:6000点、4項目以上:8000点。
「処理が複雑なもの」2項目:8000点、3項目以上:12000点。
悪性腫瘍遺伝子検査の算定に当たっては、該当する遺伝子検査を診療報酬明細書の摘要欄に記載する必要があります。
「悪性腫瘍遺伝子検査」、「造血器腫瘍遺伝子検査」、「免疫関連遺伝子再構成」、「FLT3遺伝子検査」または「JAK2遺伝子検査」のうちいずれかを同一月中に併せて行った場合は、主たるもののみ算定できます。
容器
容器番号43:組織保存容器(RNA安定化剤入り)
- 容量: -
- 添加剤: RNA安定化剤
- 保管方法:常温
- 有効期間:容器表示
- 主な検査項目: mRNA検査
参考文献
孝橋賢一, 小田義直: 最新医学 67, (3), 437, 2012.
久岡正典: 医学のあゆみ 229, (10), 963, 2009.
検査項目解説
臨床的意義
病理組織学的分類において70種類以上あるため診断が困難とされる骨軟部腫瘍の補助診断に有用な検査である。
骨軟部腫瘍は、骨や筋肉に原発する腫瘍で一般に肉腫(sarcoma)と称される。本症は、発生頻度が少ない比較的希少な腫瘍で、代表的とされる骨肉腫でも年間発生数が150~200件程度である。TNM分類がⅢ以上で特に遠隔転移がある症例ではきわめて予後不良とされる。
また、骨軟部腫瘍は種類が非常に多く、他の固形腫瘍と比較しても病理診断による病型分類が困難とされている。染色体・遺伝子レベルでのさまざまな異常が見出され、ある種の骨軟部腫瘍において特異的に存在することが明らかになり、これらの染色体異常のほとんどが相互転座による融合遺伝子が原因であることが分かった。
骨軟部腫瘍は、病理組織学的分類において70種類以上あり診断が困難とされる。そのため、骨軟部腫瘍融合mRNA遺伝子解析は骨軟部腫瘍の補助診断に有用である。
FUS(TLS)::DDIT3(CHOP)融合遺伝子は、16番染色体短腕(16p11.2)に座位するFUS遺伝子と、12番染色体長腕(12q13.3)に座位するDDIT3遺伝子が転座することで形成された融合遺伝子である。
本検査は、FUS::DDIT3融合遺伝子をRT-PCR法を用いて調べる検査である。
【陽性を示す疾患】
悪性軟部腫瘍(骨)
関連疾患
C49.9.6:悪性軟部腫瘍 → C45-C49:中皮・軟部組織の腫瘍
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.