WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 11 月 1 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 基準値 | 実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
45545 |
肺癌 EGFR変異解析コバスv2EGFR (epidermal growth factor receptor)8C051-9951-075-862 |
|
30 |
常温 |
リアルタイムPCR法 | 検出せず |
包括2500 D004-2 1イ(1) 遺染 |
5~7日 |
項目 コード |
検査項目 |
---|---|
45545 |
肺癌 EGFR変異解析コバスv2EGFR (epidermal growth factor receptor)8C051-9951-075-862 |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
|
30 |
常温 |
リアルタイムPCR法 |
基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要 日数 |
---|---|---|
検出せず |
包括2500 D004-2 1イ(1) 遺染 |
5~7日 |
備考
項目
- 受付曜日:月~金曜日(休日は受付不可)
- コンパニオン診断薬を用いた検査です(ゲフィチニブ、エルロチニブ、アファチニブ、オシメルチニブ、ダコミチニブ)。
依頼
- 『遺伝子検査依頼書』をご利用ください。
検体
- ブロックおよびパラフィン切片での受託不可。
- 病理組織診断にて腫瘍が認められた部位を本検査で必要な腫瘍細胞含有率が10%以上となるようにマーク(実線で囲む)したHE染色スライドを併せてご提出ください。HE染色スライドの提出がない場合やマークがない場合には、スライド全体を使用します。
- FFPE処理後12カ月以内、未染スライド作製後60日以内にご提出ください。
- 強酸による脱灰操作をした検体は検査できません。
- ホルマリン固定検体では、固定条件によって核酸の断片化が著しく、解析不能となる場合があります。組織検体の推奨固定時間は6~48時間です。微小な組織検体や細胞検体では固定時間の短縮化が望ましいとされています。腫瘍細胞含有率は面積ではなく、全有核細胞に対する総腫瘍細胞数で判断してください。検体の取り扱いについては、日本肺癌学会「各種検査の手引き」および日本病理学会「ゲノム診療用病理組織検体取扱い規程」をご参照ください。
参考
- コンパニオン診断薬などの情報については、PMDAのwebサイトにて最新情報をご確認ください。
診療報酬
- 保険名称:悪性腫瘍組織検査/悪性腫瘍遺伝子検査/処理が容易なもの/医薬品の適応判定の補助等に用いるもの
- 実施料:包括2500
- 診療報酬区分:D004-2 1イ(1)
- 判断料区分:遺伝子関連・染色体検査
悪性腫瘍遺伝子検査として、固形腫瘍または悪性リンパ腫の腫瘍細胞を検体とし、悪性腫瘍の詳細な診断および治療法の選択を目的として悪性腫瘍患者本人に対して行った場合に、患者1人につき1回に限り算定できます。ただし、肺癌における「EGFR変異解析」については、再発や増悪により、2次的遺伝子変異等が疑われ、再度治療法を選択する必要がある場合にも算定できます。
患者から1回に採取した組織等を用いて同一がん種に対して悪性腫瘍遺伝子検査を実施した場合は以下の点数で算定します。
「処理が容易なもの」2項目:4000点、3項目:6000点、4項目以上:8000点。
「処理が複雑なもの」2項目:8000点、3項目以上:12000点。
悪性腫瘍遺伝子検査の算定に当たっては、該当する遺伝子検査を診療報酬明細書の摘要欄に記載する必要があります。
「悪性腫瘍遺伝子検査」、「造血器腫瘍遺伝子検査」、「免疫関連遺伝子再構成」、「FLT3遺伝子検査」または「JAK2遺伝子検査」のうちいずれかを同一月中に併せて行った場合は、主たるもののみ算定できます。
容器
容器番号30:遺伝子検査用標本スライド容器
- 採取量: -
- 添加剤: -
- 保管方法:常温
- 主な検査項目: 癌関連遺伝子検査,
肺癌 ALK融合遺伝子解析
参考文献
Jänne P. A. et al.: N. Engl. J. Med. 372, (18), 1689, 2015.
検査項目解説
臨床的意義
非小細胞肺癌患者に対して腫瘍組織を用い、治療に有用な薬剤の適応を判定するための補助検査である。
EGFR(epidermal growth factor receptor:上皮成長因子受容体)は、細胞膜を貫通して存在する糖タンパクで、リガンドとなるEGFRが結合することで上皮細胞の増殖が促進される。
各種がん組織ではEGFRの過剰発現が認められ、がん細胞の増殖に強く関与することが知られている。特に日本を含めたアジア系の肺癌患者では、EGFRのチロシンキナーゼ部位にアミノ酸変異が3割程度認められる。
EGFRのチロシンキナーゼ活性を阻害する分子標的薬としてアファチニブマレイン酸塩(商品名:ジオトリフ(R))、オシメルチニブメシル酸塩(商品名:タグリッソ(R))、ゲフィチニブ(商品名:イレッサ(R))、エルロチニブ塩酸塩(商品名:タルセバ(R))およびダコミチニブ水和物(商品名:ビジンプロ(R))などが存在するが、それらの治療効果は恒久的なものではなく、EGFR遺伝子の二次耐性変異などにより、高頻度に再発する。
本検査は、非小細胞肺癌患者に対して腫瘍組織を用い、これら薬剤の適応を判定するための補助検査である。
【陽性を示す疾患】
非小細胞肺癌
関連疾患
C34.9.26:非小細胞肺癌 → C30-C39:呼吸器腫瘍
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.
INFORMATION
※ 3年分のINFORMATION へのLinkを掲載しています.