WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 11 月 1 日時点の情報です。

項目
コード
検査項目 採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法 基準値 実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要日数

45592

曜日指定

肺癌 EGFR変異解析コバスv2〈血漿〉EGFR (epidermal growth factor receptor)

8C051-9951-022-862

血液
12

遠心

 

EDTA血漿
5

17

 

27

 

 

12カ月

-20℃以下

リアルタイムPCR法

検出せず

2100

D006-12

遺染

5~7日

項目
コード
検査項目

45592

曜日指定

肺癌 EGFR変異解析コバスv2〈血漿〉EGFR (epidermal growth factor receptor)

8C051-9951-022-862

採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法
血液
12

遠心

 

EDTA血漿
5

17

 

27

 

 

12カ月

-20℃以下

リアルタイムPCR法
基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要
日数

検出せず

2100

D006-12

遺染

5~7日

備考

項目

  • 受付曜日:月~金曜日(休日は受付不可)
  • コンパニオン診断薬を用いた検査です(ゲフィチニブ、エルロチニブ、アファチニブ、オシメルチニブ)。

依頼

  • 『遺伝子検査依頼書』をご利用ください。

検体

  • EDTA-2K 6mL採血管(17番容器)を2本採血後、遠心分離し、血漿5mLを滅菌スピッツ(27番容器×2本)に等量移注、深冷凍結してご提出ください。※白血球を混入させないでください。
  • <血液の遠心分離条件>1,300~1,700×gで10分間遠心分離 ※常温遠心(15~25℃)

参考

  • コンパニオン診断薬などの情報については、PMDAのwebサイトにて最新情報をご確認ください。

「遺伝子関連検査」分野共通の特記事項

  • [お願い]「遺伝子解析検査のご依頼について」(チャート参照)をご確認ください。
    [ご参考]「弊社の倫理方針」(チャート参照)を掲載しています。

診療報酬

  • 保険名称:EGFR遺伝子検査(血漿)
  • 実施料:2100
  • 診療報酬区分:D006-12
  • 判断料区分:遺伝子関連・染色体検査

厚生労働省通知原文「注釈」

■ EGFR遺伝子検査(血漿)は、血漿を用いてリアルタイムPCR法又は次世代シーケンシングにより行った場合に算定できる。

■ 肺癌の詳細な診断及び治療法を選択する場合、又は肺癌の再発や増悪により、EGFR遺伝子変異の2次的遺伝子変異等が疑われ、再度治療法を選択する場合に、患者1人につき、診断及び治療法を選択する場合には1回、再度治療法を選択する場合には2回に限り算定できる。ただし、本検査の実施は、医学的な理由により、肺癌の組織を検体として、「D004-2」悪性腫瘍組織検査の「1」悪性腫瘍遺伝子検査の「イ」処理が容易なものの「(1)」医薬品の適応判定の補助等に用いるもののうち、肺癌におけるEGFR遺伝子検査を行うことが困難な場合に限る。

■ EGFR遺伝子検査(血漿)を実施した場合には、肺癌の組織を検体とした検査が実施困難である医学的な理由を診療録及び診療報酬明細書の摘要欄に記載すること。

■ EGFR遺伝子検査(血漿)、肺癌の組織を検体とした「D004-2」悪性腫瘍組織検査の「1」悪性腫瘍遺伝子検査の「イ」処理が容易なものの「(1)」医薬品の適応判定の補助等に用いるもののうち、肺癌におけるEGFR遺伝子検査又は「D006-24」肺癌関連遺伝子多項目同時検査を同一月中に併せて行った場合には、主たるもののみ算定する。

肺癌の詳細な診断および治療法を選択する場合、または肺癌の再発や増悪により、EGFR遺伝子変異の2次的遺伝子変異等が疑われ、再度治療法を選択する場合に、患者1人につき、診断および治療法を選択する場合には1回、再度治療法を選択する場合には2回に限り算定できます。ただし、本検査の実施は、医学的な理由により、肺癌の組織を検体として、「EGFR変異解析」を行うことが困難な場合に限ります。
肺癌の組織を検体とした検査が実施困難である医学的な理由を診療録および診療報酬明細書の摘要欄に記載する必要があります。
「肺癌EGFR変異解析コバスv2」、「肺癌EGFR変異解析コバスv2〈血漿〉」または「肺癌マルチ遺伝子PCRパネル」と同一月に併せて行った場合は、主たるもののみ算定できます。

容器

容器番号17:EGFR(血漿)用容器

  • 採取量: 6mL
  • 添加剤: EDTA-2K
  • 保管方法:常温
  • 有効期間:容器表示
  • 主な検査項目: 肺癌 EGFR変異解析
    コバスv2〈血漿〉

容器番号27:滅菌スピッツ管

  • 容量: 10mL
  • 添加剤: -
  • 保管方法:常温
  • 主な検査項目: 微生物学検査

参考文献

Sun, J. M. et al.: Expert Opin Pharmacother 18, (2), 225, 2017.
日本肺癌学会: 肺癌患者におけるEGFR遺伝子変異検査の手引き, (第3.05版), 2016.

検査項目解説

臨床的意義

非小細胞肺癌患者に対して血漿を用い、治療に有用な薬剤の適応を判定するための補助検査である。

 EGFR(epidermal growth factor receptor:上皮成長因子受容体)は、細胞膜を貫通して存在する糖タンパクで、リガンドとなるEGFRが結合することで上皮細胞の増殖が促進される。

 各種がん組織ではEGFRの過剰発現が認められ、がん細胞の増殖に強く関与することが知られている。特に日本を含めたアジア系の肺癌患者では、EGFRのチロシンキナーゼ部位にアミノ酸変異が3割程度認められる。

 EGFRのチロシンキナーゼ活性を阻害する分子標的薬としてアファチニブマレイン酸塩(商品名:ジオトリフ(R))、オシメルチニブメシル酸塩(商品名:タグリッソ(R))、ゲフィチニブ(商品名:イレッサ(R))およびエルロチニブ塩酸塩(商品名:タルセバ(R))などが存在するが、それらの治療効果は恒久的なものではなく、EGFR遺伝子の二次耐性変異などにより、高頻度に再発する。

 本検査は、非小細胞肺癌患者に対して血漿を用い、これら薬剤の適応を判定するための補助検査である。なお、本検査の実施は医学的な理由により、肺癌の組織を検体として、EGFR遺伝子変異検査を行うことが困難な場合に限る。また、 血漿検査では、腫瘍組織にEGFR遺伝子変異が存在しても、腫瘍由来DNAが血漿中に充分に漏出していないために検出できない可能性がある。

【陽性を示す疾患】

非小細胞肺癌

関連疾患

C34.9.26:非小細胞肺癌 C30-C39:呼吸器腫瘍
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.

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