WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 11 月 1 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 基準値 | 実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
13592 |
肺癌マルチCDxオンコマインOncomine Dx target test multi CDx system8D002-9957-075-966 8D002-9957-070-966 |
または
|
30
27 |
常温
凍-70℃以下 |
次世代シークエンス法 | 検出せず |
包括6000+12000 D004-2 1イ 遺染 |
7~11日 |
項目 コード |
検査項目 |
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13592 |
肺癌マルチCDxオンコマインOncomine Dx target test multi CDx system8D002-9957-075-966 8D002-9957-070-966 |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
または
|
30
27 |
常温
凍-70℃以下 |
次世代シークエンス法 |
基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要 日数 |
---|---|---|
検出せず |
包括6000+12000 D004-2 1イ 遺染 |
7~11日 |
備考
項目
- 受付曜日:月~金曜日(休日は受付不可)
- 検査に当たり、被検者に対し本検査の目的、限界および46種のがん関連遺伝子を解析するなど、本検査の要項を説明し、被検者自身の承諾が文書で得られたことを前提としてご依頼ください。また、参考情報付報告書および研究用レポートをご依頼の際は、上記に加え診断薬として未承認の遺伝子変異を報告することも、併せてご説明ください。
- コンパニオン診断薬を用いた検査です。
- チャート参照:「肺癌マルチCDxオンコマイン」遺伝子変異などと関連する医薬品
依頼
- 『肺癌マルチCDxオンコマイン検査依頼書』をご利用ください。また、肺癌CDx核酸抽出(項目コード:45710)を併せてご依頼ください。
- 研究用途を目的とした46遺伝子を含んだレポートが必要な場合は、マルチ遺伝子レポート(研究用)(項目コード:45726)を併せてご依頼ください。
検体
- ブロックおよびパラフィン切片での受託不可。
- 病理組織診断にて腫瘍が認められた部位を本検査で必要な腫瘍細胞含有率が30%以上となるようにマーク(実線で囲む)したHE染色スライドを併せてご提出ください。HE染色スライドの提出がない場合やマークがない場合には、スライド全体を使用します。
- 極小検体の場合は、10枚以上ご提出ください。腫瘍細胞含有率が不足の場合は、偽陰性の可能性があることをご了承願います。
- 「穿刺液(胸水、腹水、心嚢液)」3mLから採取した沈渣物または「気管支肺胞洗浄液」から採取した沈渣物などはセルブロックを作製し、腫瘍細胞含有率を確認の上、未染スライドでご提出ください。
- 強酸による脱灰操作をした検体は検査できません。
- ホルマリン固定検体では、固定条件によって核酸の断片化が著しく、解析不能となる場合があります。組織検体の推奨固定時間は6~48時間です。微小な組織検体や細胞検体では固定時間の短縮化が望ましいとされています。腫瘍細胞含有率は面積ではなく、全有核細胞に対する総腫瘍細胞数で判断してください。検体の取り扱いについては、日本肺癌学会「各種検査の手引き」および日本病理学会「ゲノム診療用病理組織検体取扱い規程」をご参照ください。
参考
- コンパニオン診断薬などの情報については、PMDAのwebサイトにて最新情報をご確認ください。
診療報酬
- 保険名称:悪性腫瘍組織検査/悪性腫瘍遺伝子検査/処理が容易なもの/3項目 + 悪性腫瘍遺伝子検査/処理が複雑なもの/3項目以上
- 実施料:包括6000+12000
- 診療報酬区分:D004-2 1イ
- 判断料区分:遺伝子関連・染色体検査
悪性腫瘍遺伝子検査として、固形腫瘍または悪性リンパ腫の腫瘍細胞を検体とし、悪性腫瘍の詳細な診断および治療法の選択を目的として悪性腫瘍患者本人に対して行った場合に、患者1人につき1回に限り算定できます。ただし、肺癌における「EGFR変異解析」については、再発や増悪により、2次的遺伝子変異等が疑われ、再度治療法を選択する必要がある場合にも算定できます。
患者から1回に採取した組織等を用いて同一がん種に対して悪性腫瘍遺伝子検査を実施した場合は以下の点数で算定します。
「処理が容易なもの」2項目:4000点、3項目:6000点、4項目以上:8000点。
「処理が複雑なもの」2項目:8000点、3項目以上:12000点。
悪性腫瘍遺伝子検査の算定に当たっては、該当する遺伝子検査を診療報酬明細書の摘要欄に記載する必要があります。
「悪性腫瘍遺伝子検査」、「造血器腫瘍遺伝子検査」、「免疫関連遺伝子再構成」、「FLT3遺伝子検査」または「JAK2遺伝子検査」のうちいずれかを同一月中に併せて行った場合は、主たるもののみ算定できます。
チャート
容器
容器番号30:遺伝子検査用標本スライド容器
- 採取量: -
- 添加剤: -
- 保管方法:常温
- 主な検査項目: 癌関連遺伝子検査,
肺癌 ALK融合遺伝子解析
容器番号27:滅菌スピッツ管
- 容量: 10mL
- 添加剤: -
- 保管方法:常温
- 主な検査項目: 微生物学検査
検査項目解説
臨床的意義
非小細胞肺癌患者に対して、各種分子標的薬の適応を判定するための補助検査である。
2019年2月より検査受託を開始した肺癌BRAF遺伝子 p.V600E変異解析は、測定試薬オンコマインDxTarget Test CDx システムの保険収載が適用拡大された。適用拡大の内容は、非小細胞肺癌の6つのドライバー遺伝子に拡大され、複数の分子標的薬の適応を判定するための補助検査となった。
本検査は、当初適用されていたBRAF遺伝子 p.V600Eに加え、EGFR遺伝子変異、ALK融合遺伝子、ROS1融合遺伝子RET融合遺伝子およびHER2遺伝子変異の検出が可能となった。
以下、該当遺伝子と関連する医薬品である。
[EGFR遺伝子変異]
- ゲフィチニブ(商品名:イレッサ(R))
- エルロチニブ塩酸塩(商品名:タルセバ(R))
- アファチニブマレイン酸塩(商品名ジオトリフ(R))
- オシメルチニブメシル酸塩(商品名:タグリッソ(R))
- ダコミチニブ水和物(商品名:ビジンプロ(R))
- ダブラフェニブメシル酸塩(商品名:タフィンラー(R))とトラメチニブ(商品名:メキニスト(R))の併用投与
- クリゾチニブ(商品名:ザーコリ(R))
- アレクチニブ塩酸塩(商品名:アレセンサ(R))
- ブリグチニブ(商品名:アルンブリグ(R))
- ロルラチニブ(商品名:ローブレナ(R))
- クリゾチニブ(商品名:ザーコリ(R))
- エヌトレクチニブ(商品名:ロズリートレク(R))
- セルペルカチニブ(商品名:レットヴィモ(R))
- トラスツズマブ デルクステカン(商品名:エンハーツ(R))
- カプマチニブ塩酸塩水和物(商品名:タブレクタ(R))およびテポチニブ塩酸塩水和物(商品名:テプミトコ(R))
【陽性を示す疾患】
非小細胞肺癌
関連疾患
C34.9.26:非小細胞肺癌 → C30-C39:呼吸器腫瘍
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.
INFORMATION
※ 3年分のINFORMATION へのLinkを掲載しています.