WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 11 月 1 日時点の情報です。

項目
コード
検査項目 採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法 基準値 実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要日数

13095

曜日指定

肺癌マルチ遺伝子PCRパネル
(AmoyDx(R) 肺癌マルチ遺伝子PCRパネル)

8D100-9957-075-862

8D100-9957-070-862

未染スライド
7~10枚(5μm厚)

または

組織
100mg(5mm角)

30

 

27

常温

 

-70℃以下

リアルタイムPCR法

検出せず

12500

D006-24

遺染

4~5日

項目
コード
検査項目

13095

曜日指定

肺癌マルチ遺伝子PCRパネル
(AmoyDx(R) 肺癌マルチ遺伝子PCRパネル)

8D100-9957-075-862

8D100-9957-070-862

採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法
未染スライド
7~10枚(5μm厚)

または

組織
100mg(5mm角)

30

 

27

常温

 

-70℃以下

リアルタイムPCR法
基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要
日数

検出せず

12500

D006-24

遺染

4~5日

備考

項目

  • 受付曜日:月~金曜日(休日は受付不可)
  • コンパニオン診断薬を用いた検査です。
  • チャート参照:「肺癌マルチ遺伝子PCRパネル」「肺癌コンパクトパネルDx」遺伝子変異などと関連する医薬品
  • 本検査は、一連の検査を実施しています。解析結果が「検査不能」となった場合でも所定の検査料金をご請求しますので、あらかじめご了承ください。

依頼

  • 『遺伝子検査依頼書』をご利用ください。

検体

  • ブロックおよびパラフィン切片での受託不可。
  • 病理組織診断にて腫瘍が認められた部位を本検査で必要な腫瘍細胞含有率が20%以上となるようにマーク(実線で囲む)したHE染色スライドを併せてご提出ください。HE染色スライドの提出がない場合やマークがない場合には、スライド全体を使用します。
  • FFPE処理後2年以内にご提出ください。
  • 強酸による脱灰操作をした検体は検査できません。
  • ホルマリン固定検体では、固定条件によって核酸の断片化が著しく、解析不能となる場合があります。組織検体の推奨固定時間は6~48時間です。微小な組織検体や細胞検体では固定時間の短縮化が望ましいとされています。腫瘍細胞含有率は面積ではなく、全有核細胞に対する総腫瘍細胞数で判断してください。検体の取り扱いについては、日本肺癌学会「各種検査の手引き」および日本病理学会「ゲノム診療用病理組織検体取扱い規程」をご参照ください。

参考

  • コンパニオン診断薬などの情報については、PMDAのwebサイトにて最新情報をご確認ください。

「遺伝子関連検査」分野共通の特記事項

  • [お願い]「遺伝子解析検査のご依頼について」(チャート参照)をご確認ください。
    [ご参考]「弊社の倫理方針」(チャート参照)を掲載しています。

診療報酬

  • 保険名称:肺癌関連遺伝子多項目同時検査
  • 実施料:12500
  • 診療報酬区分:D006-24
  • 判断料区分:遺伝子関連・染色体検査

厚生労働省通知原文「注釈」

■ 肺癌関連遺伝子多項目同時検査は、肺癌患者の腫瘍組織を検体とし、EGFR遺伝子検査、ROS1融合遺伝子検査、ALK融合遺伝子検査、BRAF遺伝子検査、METex14遺伝子検査、KRAS遺伝子検査及びRET融合遺伝子検査をリアルタイムPCR法により同時に実施した場合に、患者1人につき1回に限り算定する。

■ 肺癌関連遺伝子多項目同時検査と「D004-2」悪性腫瘍組織検査の「1」の「イ」の「(1)」医薬品の適応判定の補助等に用いるもの(肺癌におけるEGFR遺伝子検査、ROS1融合遺伝子検査、ALK融合遺伝子検査、BRAF遺伝子検査(次世代シーケンシングを除く。)、METex14遺伝子検査(次世代シーケンシングを除く。)又はKRAS遺伝子変異(G12C)検査に限る。)、「D004-2」悪性腫瘍組織検査の「1」の「ロ」処理が複雑なもの(肺癌におけるBRAF遺伝子検査(次世代シーケンシング)、METex14遺伝子検査(次世代シーケンシング)又はRET融合遺伝子検査に限る。)、「D006-12」EGFR遺伝子検査(血漿)、「D006-27」悪性腫瘍遺伝子検査(血液・血漿)の「1」ROS1融合遺伝子検査、「2」ALK融合遺伝子検査若しくは「3」METex14遺伝子検査、「N002」免疫染色(免疫抗体法)病理組織標本作製の「4」EGFRタンパク若しくは「6」ALK融合タンパク又は「N005-2」ALK融合遺伝子標本作製を併せて実施した場合は、主たるもののみ算定する。

肺癌患者の腫瘍組織を検体とし、患者1人につき1回に限り算定できます。
「肺癌マルチ遺伝子PCRパネル」と「悪性腫瘍遺伝子検査」および「EGFR変異解析(血漿)」、「ALK融合タンパク」、「ALK融合遺伝子解析」を併せて実施した場合は、主たるもののみ算定できます。

チャート

「肺癌マルチ遺伝子PCRパネル」「肺癌コンパクトパネルDx」遺伝子変異などと関連する医薬品

容器

容器番号30:遺伝子検査用標本スライド容器

  • 採取量: -
  • 添加剤: -
  • 保管方法:常温
  • 主な検査項目: 癌関連遺伝子検査,
    肺癌 ALK融合遺伝子解析

容器番号27:滅菌スピッツ管

  • 容量: 10mL
  • 添加剤: -
  • 保管方法:常温
  • 主な検査項目: 微生物学検査

検査項目解説

臨床的意義

非小細胞肺癌患者に対して、各種分子標的薬の適応を判定するための補助検査である。

 肺癌マルチ遺伝子PCRパネルは、分子標的薬の非小細胞肺癌患者への適応を判定するための補助検査として2022年1月に保険適用された。

 本検査は、リアルタイムPCR法を原理としたコンパニオン診断薬を用いて、7つの遺伝子(EGFR遺伝子、BRAF遺伝子、ALK遺伝子、ROS1遺伝子、MET遺伝子、KRAS遺伝子、RET遺伝子)を一度に検出する。検査の所要日数が短く、早期の治療方針決定に有用である。また、単一遺伝子検査の組み合わせと比較して、少量の検体で検査が可能である。

 日本肺癌学会の「肺癌診療ガイドライン 2022年版」では、非小細胞肺癌の治療方針決定のために行う分子診断は、検査項目に優先順位をつけず、同時に行うよう提案されている。

 以下、該当遺伝子と関連する医薬品である。
[EGFR遺伝子変異]

  • ゲフィチニブ(商品名:イレッサ(R)
  • エルロチニブ塩酸塩(商品名:タルセバ(R)
  • アファチニブマレイン酸塩(商品名ジオトリフ(R)
  • オシメルチニブメシル酸塩(商品名:タグリッソ(R)
[BRAF遺伝子変異 p.V600E]
  • ダブラフェニブメシル酸塩(商品名:タフィンラー(R))とトラメチニブ(商品名:メキニスト(R)))の併用投与
[ALK遺伝子]
  • クリゾチニブ(商品名:ザーコリ(R)
  • アレクチニブ塩酸塩(商品名:アレセンサ(R)
  • ブリグチニブ(商品名:アルンブリグ(R)
[ROS1遺伝子]
  • クリゾチニブ(商品名:ザーコリ(R)
  • エヌトレクチニブ(商品名:ロズリートレク(R)
[MET遺伝子 Exon14スキッピング]
  • テポチニブ(商品名:テプミトコ(R)
[KRAS遺伝子変異 p.G12C]
  • ソトラシブ(商品名:ルマケラス(R)
[RET遺伝子]
  • セルペルカチニブ(商品名:レットヴィモ(R)

【陽性を示す疾患】

非小細胞肺癌

関連疾患

C34.9.26:非小細胞肺癌 C30-C39:呼吸器腫瘍
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.

INFORMATION

※ 3年分のINFORMATION へのLinkを掲載しています.

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