WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 11 月 1 日時点の情報です。

項目
コード
検査項目 採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法 基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要日数

00710

消化状態 [糞便検査]intestinal absorption test [feces]

1B060-0000-015-467

糞便
親指頭大

29

冷蔵

ズダンⅢ染色法ヨード染色法

20

D003 2

尿便

2~3日

項目
コード
検査項目

00710

消化状態 [糞便検査]intestinal absorption test [feces]

1B060-0000-015-467

採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法
糞便
親指頭大

29

冷蔵

ズダンⅢ染色法ヨード染色法
基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要
日数

20

D003 2

尿便

2~3日

備考

参考

  • 総合検査依頼書のマークチェックで依頼可能な項目です。

診療報酬

  • 保険名称:糞便検査/糞便塗抹顕微鏡検査(虫卵、脂肪及び消化状況観察を含む。)
  • 実施料:20
  • 診療報酬区分:D003 2
  • 判断料区分:尿・糞便等検査

厚生労働省通知原文「注釈」

■ 糞便中の細菌、原虫検査は、「D017」排泄物、滲出物又は分泌物の細菌顕微鏡検査により算定する。

実施料は排泄物、滲出物または分泌物の「細菌顕微鏡検査」として算定します。

容器

容器番号29:採便容器

  • 採取量: 3~5g
  • 添加剤: -
  • 保管方法:常温
  • 主な検査項目: 糞便検査

参考文献

金井正光(監修): 臨床検査法提要(改訂第35版), 183, 金原出版, 東京, 2020.

検査項目解説

臨床的意義

糞便の染色などを行って肉眼的に観察し、消化器系機能や疾患を調べる検査である。

 糞便を染色などにより、肉眼的および顕微鏡的に調べ、消化器系の機能や異常を判定する検査である。本検査は、外見的検査と染色による化学的検査がある。

 外見的検査では、糞便の色調や硬度を観察することで腸管の機能、狭窄の有無、胆汁排泄状態などを把握する。また、摂取した化学物質を推定することも、種類によっては可能である。一般に、固形便・有形軟便・泥状便・水様便などに分類されるが、腸管蠕動(腸がものを送り出す動き)が亢進しているときや、腸管の炎症により水分の吸収が不十分の場合は下痢便となる。黄褐色は混合食で現れる色調である。また、黒褐色は肉食、黄色または黄緑色は下痢、タール便または鮮紅色は消化管出血、粘土色は胆汁排泄不良、黒色はビスマスまたは鉄剤の服用などで現れる色調である。

 染色による化学的検査では、ズダンⅢ染色により脂肪を、ヨード染色によりデンプンを証明する。

 正常糞便中には1日量にして約2~6 gの脂肪が含まれているが、閉塞性黄疸などで胆汁排出が不良の場合には、脂肪の吸収障害により糞便中に脂肪酸が認められる。また、膵疾患の場合には中性脂肪が出現するため脂肪酸が陽性となる。

 糖質の消化障害がある場合には、糞便中にデンプンが認められるが、健常者でも多量にデンプン食を摂取すると陽性になることがある。

 また、胆石・糞石・膵石などは糞便中に排泄されることがある。

 本検査の報告内容は、色調、硬度、脂肪、デンプン、結晶である。

INFORMATION

※ 3年分のINFORMATION へのLinkを掲載しています.

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