WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 11 月 1 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 健常者参考値(単位) | 実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
03021 |
唾液中コルチゾールcortisol4D040-0000-056-021 |
|
49 |
6カ月 凍-20℃以下 |
EIA | μg/dL |
7~21日 |
項目 コード |
検査項目 |
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03021 |
唾液中コルチゾールcortisol4D040-0000-056-021 |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
|
49 |
6カ月 凍-20℃以下 |
EIA |
基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要 日数 |
---|---|---|
μg/dL |
7~21日 |
備考
検体
- 専用容器(容器番号49)のキャップを外し、容器中の保持具に入っている円筒スポンジを取り出します。
- スポンジを舌下に入れます。スポンジがやや膨らみ、ひたひたになるまで唾液を染み込ませます(個人差はありますが、おおよそ2~3分が目安です)。
*留意事項:スポンジを誤って飲み込まないようご注意ください。 - 十分唾液を染み込ませたスポンジを保持具に入れ元の容器に戻します。容器のキャップをしっかりと閉めます。
- 雑菌の繁殖を防ぐため速やかに容器を遠心し、凍結してご提出ください(保持具とスポンジは入れたままご提出ください)。
「研究検査」分野共通の特記事項
- [ご注意]「研究検査」として掲げる各項目は研究用のため、定常的には検査を実施していません。詳細は、別冊の『研究検査ガイド』をご参照いただくか、または営業担当者にあらかじめお問い合わせください。
容器
容器番号49:唾液中コルチゾール・sIgA用容器
- 採取量: -
- 添加剤: 唾液採取用のスポンジ(綿)入り
- 保管方法:常温
- 有効期間:外袋表示
- 主な検査項目: 唾液中コルチゾール,
唾液中sIgA
参考文献
厚生労働省: 労働安全衛生法に基づくストレス制度実施マニュアル, 2015.
田中喜秀,脇田慎一: 日本薬理学雑誌 137, (4), 185, 2011.
検査項目解説
臨床的意義
唾液中のコルチゾールは慢性ストレスの指標として有用との報告があり、唾液中sIgAは急性ストレスの指標として有用との報告がある。
ストレス下においては、交感神経系が活性化し、コルチゾールの血中濃度が上昇することが知られている。血中の濃度と唾液中の濃度は相関することが知られており、非侵襲的な採取が可能なことから唾液を材料とした測定が注目を浴びている。唾液中のコルチゾールは慢性ストレスの指標として有用であるとの報告がされている。
一方、唾液中sIgAは急性ストレスの指標として有用であるとの報告がされている。
こうした項目は日内リズムを持つため、解析の際に個人の日内リズムも把握しておき、濃度差やピーク時間を比較する必要もある。したがって、単回の断面調査だけではなく、継時的な変化を追い解析することが大切である。
測定値も個人差があるため平均値を比較する群間差だけではなく上昇率などの割合での解析も有用といわれている。
これらの検査を測定することにより、これまでストレスや疲労といった主観的な判断に頼っていた心身の状態把握を少しでも客観的なマーカーで判断できないか、生体試料中のさまざまな物質の測定を試みる研究が進んでおり、両項目の測定を活用したい。
【高値を示す疾患】
急性ストレス反応
関連疾患
F43.0:急性ストレス反応 → F40-F48:神経症性障害
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.