WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 4 月 1 日時点の情報です。

項目
コード
検査項目 採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法 基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要日数

49051

曜日指定

多発性骨髄腫マルチカラー10

 

骨髄液
2

 

13

24時間

常温

フローサイトメトリー法

1940

D005 15

血液

2~4日

項目
コード
検査項目

49051

曜日指定

多発性骨髄腫マルチカラー10

採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法

 

骨髄液
2

 

13

24時間

常温

フローサイトメトリー法
基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要
日数

1940

D005 15

血液

2~4日

備考

項目

  • チャート参照:細胞性免疫検査のご依頼について
  • チャート参照:「多発性骨髄腫マルチカラー10」抗体一覧
  • 受付曜日:月~金曜日(土曜日は受付不可)

検体

  • EDTA-2K容器(容器番号13)でご提出ください(EDTA-2Na容器(容器番号14)でも検査可)。
  • 骨髄液保存容器(容器番号22)は使用しないでください。

「細胞性免疫検査」分野共通の特記事項

  • [お願い]細胞性免疫検査をご依頼の際は、専用依頼書をご使用ください。また、注意事項がありますので、「細胞性免疫検査のご依頼について」(チャート参照)をご確認ください。

「細胞形態検査」中分類共通の特記事項

  • 土曜日受付可能な項目も日曜日、月曜日が連休となる場合は受託できません。

診療報酬

  • 保険名称:血液形態・機能検査/造血器腫瘍細胞抗原検査(一連につき)
  • 実施料:1940
  • 診療報酬区分:D005 15
  • 判断料区分:血液学的検査

白血病細胞または悪性リンパ腫細胞の表面抗原または細胞内抗原の検索を実施して病型分類を行った場合に算定できます。

検査に当たって用いたモノクローナル抗体の種類、回数にかかわらず、一連の算定となります。

チャート

細胞性免疫検査のご依頼について
「多発性骨髄腫マルチカラー10」抗体一覧

容器

容器番号13:血液学容器

  • 採取量: 2mL・3mL・4mL
  • 添加剤: EDTA-2K
  • 保管方法:常温
  • 有効期間:容器および箱表示
  • 主な検査項目: 末梢血液一般検査,
    血液像,
    血液型,
    直接クームス試験,
    遺伝子検査

参考文献

河野道生: 日本臨牀 65, (増刊1), 215, 2007.

検査項目解説

臨床的意義

MMにおいて治療効果や予後予測を的確に評価するために有用なパネル検査である。

 多発性骨髄腫(multiple myeloma:MM)は、骨髄中で免疫グロブリン(Ig)を産生する形質細胞がB細胞から分化する過程で何らかの原因でがん細胞化し、血中に単クローン性のIgを無秩序に分泌する疾患である。

 本邦での患者数は約18,000人で造血器悪性腫瘍の10~15 %を占める。中高年以上に好発し、無症状の場合が多いという特徴がある。発症原因としては、Ig遺伝子領域に関連した染色体転座が多く、他にもさまざまな遺伝子の欠失や増幅の異常が報告されている。

 本検査は、10種類のモノクローナル抗体に標識色素を組み合わせたマルチパラメーター・フローサイトメトリー(MFC)によるマルチカラー解析により骨髄腫細胞を検出するものである。

 また、本検査では使用する抗体に形質細胞と上皮細胞に発現しているP63を認識するVS38cを用いている。このため、MMの治療に用いられる抗CD38抗体分子標的薬のダラツムマブ投与の影響を回避することが可能になった。

 MMにおいて微小残存病変(minimal residual disease:MRD)の追跡が非常に重要とされているが、MFCによるMRDの検出感度は10-4~10-5程度とされており、本検査は治療効果や予後予測を的確に評価するために、非常に有用なパネル検査と考えられる。

【異常を示す疾患】

多発性骨髄腫

関連疾患

C90.0.5:多発性骨髄腫 C81-C96:リンパ組織・造血器腫瘍
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.

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