WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 12 月 2 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
01550 |
リゾチーム 〈尿〉 |
|
25 |
4週 凍 |
比濁法 | μg/mL 1.0 未満 |
3~6日 |
項目 コード |
検査項目 |
---|---|
01550 |
リゾチーム 〈尿〉 |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
|
25 |
4週 凍 |
比濁法 |
基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要 日数 |
---|---|---|
μg/mL 1.0 未満 |
3~6日 |
容器
容器番号25:尿一般容器
- 容量: 10mL
- 添加剤: -
- 保管方法:常温
- 主な検査項目: 尿一般検査
検査項目解説
臨床的意義
溶菌現象により生体防御に働く酵素を測定する検査である。単球性白血病で血中、尿中に増加する。
リゾチームは、別名ムラミダーゼとも呼ばれ、1922年にペニシリンの発見者であるフレミングにより、ヒトの体液中から溶菌酵素として発見された。リゾチームはアミノ酸129個からなり、分子量は14,600、ムコ多糖類で構成される。菌体膜に働いて、β-(1→4)glycoside結合を加水分解する作用を持つ。
リゾチームの生体内での生理的意義に関しては明らかになっていない点も多いが、多くが好中球や単球などに由来し、あらゆる組織や体液に存在することから第一次の生体防御に関係していると考えられている。
リゾチームは低分子タンパク質なので、糸球体を容易に濾過するが、微量かつ不安定であるため、通常はほとんど尿中に認められない。
急性単球性白血病や急性骨髄単球性白血病患者では、血中や尿中に多量に出現する。また、急性骨髄性白血病(acute myeloid leukemia:AML)患者の血中で、正常~やや増加、急性リンパ性白血病(acute lymphoblastic leukemia:ALL)や慢性リンパ性白血病(chronic lymphocytic leukemia:CLL)患者では、正常~やや低下するといわれる。また、ホジキンリンパ腫でステージに応じて微量だが増加するといわれている。
【高値を示す疾患】
- [血中]
- 急性骨髄性白血病,慢性骨髄性白血病,慢性糸球体腎炎
- [血中,尿中]
- 急性単球性白血病,腎障害
関連疾患
N28.9.5:腎障害 → N25-N29:その他の腎・尿管の疾患
C92.0.3:急性骨髄性白血病 → C81-C96:リンパ組織・造血器腫瘍
C92.1.1:慢性骨髄性白血病 → C81-C96:リンパ組織・造血器腫瘍
N03.9.1:慢性糸球体腎炎 → N00-N08:糸球体疾患
C93.0.1:急性単球性白血病 → C81-C96:リンパ組織・造血器腫瘍
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.