WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 11 月 1 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
02997 |
副腎皮質刺激ホルモン |
溶血不可
冷遠
|
14 ↓
02 |
10週 凍 |
ECLIA | pg/mL 7.2~63.3 |
包括184 D008 37 生Ⅱ |
2~3日 |
項目 コード |
検査項目 |
---|---|
02997 |
副腎皮質刺激ホルモン |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
溶血不可
冷遠
|
14 ↓
02 |
10週 凍 |
ECLIA |
基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要 日数 |
---|---|---|
pg/mL 7.2~63.3 |
包括184 D008 37 生Ⅱ |
2~3日 |
備考
検体
- 必ず血漿分離の上、ご提出ください。
- 抗凝固剤として必ずEDTAをご使用ください。
- 溶血検体は、ACTHの分解による測定値低下のおそれがあるため、使用しないでください。
参考
- 総合検査依頼書のマークチェックで依頼可能な項目です。
診療報酬
- 保険名称:内分泌学的検査/副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)
- 実施料:包括184
- 診療報酬区分:D008 37
- 判断料区分:生化学的検査(Ⅱ)
容器
容器番号14:内分泌学用容器
- 採取量: 5.5mL
- 添加剤: EDTA-2Na
- 保管方法:常温
- 有効期間:容器および箱表示
- 主な検査項目: レニン,
サイクリックAMP,
遺伝子検査
容器番号02:汎用容器
- 容量: 4mL・10mL
- 添加剤: -
- 保管方法:常温
- 主な検査項目: 血清,血漿提出用
参考文献
阿部正樹, 他: 医学と薬学 57, 239, 2007.
検査項目解説
臨床的意義
視床下部の刺激で分泌され、副腎皮質のステロイド合成を促す下垂体前葉ホルモンである。朝高く、夜低いという明瞭な日内変動がみられる。
副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)は、下垂体前葉で合成、分泌される39個のアミノ酸からなるポリペプチドである。βリポトロピンと共通の前駆体から酵素分解されて産生される。ACTHの分泌調節は、主に視床下部のコルチコトロピン放出ホルモン(CRH)と標的臓器である副腎のグルココルチコイドによるフィードバックにより行われるが、各種のアミン類やストレスもACTH分泌を促進する。
ACTHの生理作用は、副腎皮質におけるステロイドホルモン産生を促す他、脂質分解作用やメラニン色素の生成作用などがある。
ACTHの分泌は、覚醒時(早朝安静時)にピークを示し、PM6:00~AM2:00に低値(ピークの半分以下)となるので、早朝安静時に採血することが望ましい。ACTHは不安、緊張などで分泌が高まる他、下垂体腺腫によるクッシング病や副腎機能不全で上昇する。臨床的にはコルチゾール値と比較することに意義があり、各種の負荷試験も併用される。
各負荷試験における健常者の反応は、インスリン負荷試験、CRHテスト、リジン・バソプレシン負荷、メトピロンテストでは増加する。デキサメサゾン抑制試験では、0.5 mg負荷で通常10 pg/mL以下に抑制される。
【高値を示す疾患】
- [ACTH高値,コルチゾール高値]
- クッシング病,異所性ACTH産生腫瘍
- [ACTH高値,コルチゾール低値]
- アジソン病
【低値を示す疾患】
- [ACTH低値,コルチゾール高値]
- クッシング症候群
- [ACTH低値,コルチゾール低値]
- ACTH単独欠損症,シーハン症候群
関連疾患
E24.0.4:クッシング病 → E20-E35:その他の内分泌疾患
E24.3.1:異所性ACTH産生腫瘍 → E20-E35:その他の内分泌疾患
E27.1.1:アジソン病 → E20-E35:その他の内分泌疾患
E24.9.1:クッシング症候群 → E20-E35:その他の内分泌疾患
E23.0.1:ACTH単独欠損症 → E20-E35:その他の内分泌疾患
E23.0.9:シーハン症候群 → E20-E35:その他の内分泌疾患
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.