WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 12 月 2 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
01145 |
遊離トリヨードサイロニン |
遠心
|
01 |
12週 冷蔵 |
CLIA | pg/mL 1.68~3.67 |
包括121 D008 14 生Ⅱ |
2~3日 |
項目 コード |
検査項目 |
---|---|
01145 |
遊離トリヨードサイロニン |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
遠心
|
01 |
12週 冷蔵 |
CLIA |
基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要 日数 |
---|---|---|
pg/mL 1.68~3.67 |
包括121 D008 14 生Ⅱ |
2~3日 |
備考
参考
- チャート参照:透析管理料の対象項目です。
- 総合検査依頼書のマークチェックで依頼可能な項目です。
診療報酬
- 保険名称:内分泌学的検査/遊離トリヨードサイロニン(FT3)
- 実施料:包括121
- 診療報酬区分:D008 14
- 判断料区分:生化学的検査(Ⅱ)
容器
容器番号01:汎用容器(分離剤入り)
- 容量: 6mL・8.5mL
- 添加剤: 凝固促進剤
- 保管方法:常温
- 有効期間:容器および箱表示
- 主な検査項目: -
参考文献
玉井 一, 他: 医学と薬学 42, (4), 609, 1999.
検査項目解説
臨床的意義
甲状腺ホルモンの一種であるT3の遊離型である。血中T3のほとんどがタンパク質と結合し活性を持たないが、本検査は生理活性を持つ遊離型を測定する検査である。
甲状腺ホルモン(T3、T4)は、血中ではほとんどがタンパク質(主にTBG)と結合している。トリヨードサイロニン(T3)では、遊離型(FT3)は総T3のほぼ0.2~0.3 %であり、遊離型のみ生理活性を持つ。また、甲状腺ホルモンの中でT3は最も強い活性がある。
従来はFT3自体の測定が困難であったが、自己抗体の影響を受けない測定法も開発されている。また、FT3を測定することはTBGの影響を受けないため、TBG異常症患者の甲状腺機能の把握に有用である。
FT3は日内変動も小さく、食事や運動の影響も受けないため特に採血上の制約はない。甲状腺機能亢進症の治療による寛解例では、一般にFT3はFT4に遅れて正常化するといわれている。一方、病態増悪時には逆になるため、これらの測定は病勢把握に有用である。
【高値を示す疾患】
バセドウ病,甲状腺機能亢進症,甲状腺ホルモン不応症
【低値を示す疾患】
甲状腺機能低下症,橋本病
備考
- チャート参照:甲状腺ホルモンの代謝経路
関連疾患
E07.8.7:甲状腺ホルモン不応症 → E00-E07:甲状腺疾患
E05.0.2:バセドウ病 → E00-E07:甲状腺疾患
E05.9.5:甲状腺機能亢進症 → E00-E07:甲状腺疾患
E03.9.4:甲状腺機能低下症 → E00-E07:甲状腺疾患
E06.3.4:橋本病 → E00-E07:甲状腺疾患
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.