WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 11 月 1 日時点の情報です。

項目
コード
検査項目 採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法 基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要日数

25750

エストラジオール
(E2)estradiol

4F025-0000-023-051

血液
2

遠心

 

血清
0.5

 

 

 

01

 

 

12週

冷蔵

CLIA

pg/mL

包括167

D008 33

生Ⅱ

2~3日

項目
コード
検査項目

25750

エストラジオール
(E2)estradiol

4F025-0000-023-051

採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法
血液
2

遠心

 

血清
0.5

 

 

 

01

 

 

12週

冷蔵

CLIA
基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要
日数

pg/mL

包括167

D008 33

生Ⅱ

2~3日

備考

依頼

  • 妊娠の有無、妊娠週数を必ず明記してください。

基準

  • チャート参照:「エストラジオール」基準値

参考

  • 総合検査依頼書のマークチェックで依頼可能な項目です。

診療報酬

  • 保険名称:内分泌学的検査/エストラジオール(E2)
  • 実施料:包括167
  • 診療報酬区分:D008 33
  • 判断料区分:生化学的検査(Ⅱ)

厚生労働省通知原文「注釈」

■ 各種ホルモンの日内変動検査は、内分泌学的検査の該当する項目の測定回数により算定するが、その回数については妥当適切な範囲であること。

チャート

「エストラジオール」基準値

容器

容器番号01:汎用容器(分離剤入り)

  • 容量: 6mL・8.5mL
  • 添加剤: 凝固促進剤
  • 保管方法:常温
  • 有効期間:容器および箱表示
  • 主な検査項目: -

参考文献

三室卓久, 他: 産科と婦人科 71, (増刊), 115, 2004.
岩佐 武, 他: 産科と婦人科 73, (1), 133, 2006.

検査項目解説

臨床的意義

代表的な女性ホルモン検査である。子宮内膜、子宮筋に対する生物学的活性が最も強いエストロゲンである。

 エストラジオール(E2)は、水酸基を2個持つエストロゲン(女性ホルモンの一種)である。主要なエストロゲンであるE1、E2、E3の中で子宮内膜、子宮筋に対する生物学的活性が最も強いステロイドホルモンである。主に卵巣より分泌され、黄体形成ホルモン(LH)、卵胞刺激ホルモン(FSH)の分泌刺激を受けている。

 また、妊娠時には胎盤由来のエストロゲンとして大量に分泌され、エストロゲン産生腫瘍の存在下では高値となる。

 E2は次のような負荷試験においても測定される。

 HMGテストでは、妊娠可能年齢女性において、卵巣を刺激し排卵を促すHMGを負荷し、血中E2レベルの変動で卵巣機能を診断する。LH-RHテストなどと組み合わせることによりさまざまな月経異常の原因究明に役立つ。

 DHA負荷テストでは、妊婦において胎盤サルファターゼ欠損症などでの異常妊娠が疑われる場合に行われる。DHASを負荷すると胎盤でE2に転換され正常妊婦では15~30分後に血中E2レベルのピークを迎える。胎盤機能が低下している場合はピークの遅延やレベルの低下が認められる。

 さらに更年期症状とE2の値とは密接な関係があり、エストロゲン補充療法のモニタリングに非常に重要である。

【高値を示す疾患】

副腎皮質過形成症エストロジェン過剰症妊娠

【低値を示す疾患】

卵巣機能不全卵巣発育不全胎盤機能不全ターナー<Turner>症候群

備考

  • チャート参照:副腎皮質ホルモンの生合成経路と関連物質
    チャート参照:先天性副腎過形成症の検査診断
    チャート参照:エストロジェンの代謝経路

関連疾患

Z33.1:妊娠 Z30-Z39:妊娠による影響
E27.8.4:副腎皮質過形成症 E20-E35:その他の内分泌疾患
E28.0.1:エストロジェン過剰症 E20-E35:その他の内分泌疾患
E28.3.7:卵巣機能不全 E20-E35:その他の内分泌疾患
E28.3.9:卵巣発育不全 E20-E35:その他の内分泌疾患
O36.5.2:胎盤機能不全 O30-O48:血液型不適合
Q96:ターナー<Turner>症候群 Q90-Q99:先天性疾患
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.

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