WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 4 月 1 日時点の情報です。

項目
コード
検査項目 採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法 基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要日数

26305

(1→3)-β-D-グルカン

5E151-0000-018-271

開栓厳禁

 

血液
2

指定容器 

 

51

 

5日

冷蔵凍結不可

発色合成基質法

pg/mL

20 以下
(深在性真菌感染症の治療法の
選択対象のカットオフ値)

201

D012 41

免疫

2~3日

項目
コード
検査項目

26305

(1→3)-β-D-グルカン

5E151-0000-018-271

採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法

開栓厳禁

 

血液
2

指定容器 

 

51

 

5日

冷蔵凍結不可

発色合成基質法
基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要
日数

pg/mL

20 以下
(深在性真菌感染症の治療法の
選択対象のカットオフ値)

201

D012 41

免疫

2~3日

備考

検体

  • 検体はエンドトキシンフリーの専用容器にて無菌的に採取してください。
  • チャート参照:微生物学検査のご依頼について【検体採取・保存方法】4)血液・穿刺液
  • コンタミネーション防止などのため、検体採取後は容器を開栓しないでください。

基準

    • 20pg/mLを超えるもの:治療法の選択対象
    • 10~20pg/mL:経過観察
    • 10pg/mL以下:健常人の値

診療報酬

  • 保険名称:感染症免疫学的検査/(1→3)-β-D-グルカン
  • 実施料:201
  • 診療報酬区分:D012 41
  • 判断料区分:免疫学的検査

深在性真菌感染症が疑われる患者に対する治療法の選択、または深在性真菌感染症に対する治療効果の判定に使用した場合に算定できます。

「(1→3)-β-D-グルカン」、「カンジダ抗原」、「D-アラビニトール」、「アスペルギルス抗原」または「クリプトコックス抗原」と併せて実施した場合は、主たるもののみ算定できます。

チャート

微生物学検査のご依頼について

容器

容器番号51:血中エンドトキシン・β-D-グルカン用容器

  • 採取量: 3mL
  • 添加剤: ヘパリンNa
  • 保管方法:常温
  • 有効期間:容器および箱表示
  • 主な検査項目: エンドトキシン定量,
    (1→3)-β-D-グルカン

参考文献

吉田耕一郎,他: 医学と薬学 67, 895, 2012.
大林民典: 臨床病理 44, 528, 1996.

検査項目解説

臨床的意義

真菌のみが持つ細胞膜構成成分を測定する検査である。深在性真菌感染症のスクリーニング検査として用いられる。

 (1→3)-β-D-グルカンは、真菌に特徴的な細胞膜を構成している多糖体で、菌糸型接合菌を除く全ての真菌に共通して認められる。

 (1→3)-β-D-グルカンは、病原微生物の中では真菌のみが持ち、細菌やウイルスには存在しない。そのため、カンジダやアスペルギルス、クリプトコッカスのような一般の臨床でよく見かける真菌のみならず、まれな真菌でも検出できる可能性があり、広い範囲で真菌感染症のスクリーニングに有用である。

 (1→3)-β-D-グルカンは、菌の破壊により血中濃度が増加するため、深在性真菌症の診断、治療効果の判定や経過観察にも有用である。

 健常者で10 pg/mLを超えることは非常に少ない。また、原発性肺クリプトコッカス症では上昇をみることはまれである。

 なお、セルロース系透析膜を用いた透析患者や、製造過程で透析膜を用いる血液製剤(アルブミン、グロブリンなど)、さらに抗がん剤やサルファ剤の使用患者で高値を示すことがある。

【高値を示す疾患】

カンジダ症アスペルギルス症深在性真菌症

関連疾患

B37.9.1:カンジダ症 B35-B49:真菌症
B44.9.2:アスペルギルス症 B35-B49:真菌症
B48.7.2:深在性真菌症 B35-B49:真菌症
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.

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