WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 12 月 2 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
26911 |
抗好中球細胞質抗体 |
遠心
|
01 |
4週 冷蔵 |
FEIA | IU/mL 陰性(-) |
252 D014 33 免疫 |
2~3日 |
項目 コード |
検査項目 |
---|---|
26911 |
抗好中球細胞質抗体 |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
遠心
|
01 |
4週 冷蔵 |
FEIA |
基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要 日数 |
---|---|---|
IU/mL 陰性(-) |
252 D014 33 免疫 |
2~3日 |
備考
検体
- EDTA血漿、ヘパリン血漿も検査可。
基準
- 疑陽性2.0~3.0
陽性3.1 以上
診療報酬
- 保険名称:自己抗体検査/抗好中球細胞質プロテイナーゼ3抗体(PR3-ANCA)
- 実施料:252
- 診療報酬区分:D014 33
- 判断料区分:免疫学的検査
容器
容器番号01:汎用容器(分離剤入り)
- 容量: 6mL・8.5mL
- 添加剤: 凝固促進剤
- 保管方法:常温
- 有効期間:容器および箱表示
- 主な検査項目: -
参考文献
平田寛之, 他: 医学と薬学 66, (6), 1099, 2011.
宮原涼馬, 他: 医学と薬学 73, (1), 91, 2016.
検査項目解説
臨床的意義
Wegener肉芽腫症患者の血中に高頻度にみられる自己抗体である。
抗好中球細胞質抗体(C-ANCA、抗PR-3抗体)は、Wegener肉芽腫症(WG)の疾患指標となる自己抗体である。
WGは、壊死性肉芽腫性炎、壊死性血管炎、半月体形成性腎炎を主徴とする難治性疾患である。WG活動期にC-ANCAは高力価を示し、免疫抑制療法による臨床所見の改善によりその力価は低下する。
この自己抗体は、間接蛍光抗体法により好中球の細胞質が顆粒状に染まることから、cytoplasmic-anti-neutrophil cytoplasmic antibody(C-ANCA)と呼ばれる。また、対応抗原の主な成分がセリンプロテアーゼの一種である分子量29,000のProteinase-3(PR3)であるため、PR3-ANCAとも呼ばれる。
本抗体が陽性の場合、WGを疑い尿所見や耳鼻科的検索が必要となる。なお、WGでも10~20 %は陰性を示すといわれている。
【陽性を示す疾患】
ウェゲナー<Wegener>肉芽腫,急速進行性糸球体腎炎
関連疾患
M31.3:ウェゲナー<Wegener>肉芽腫 → M30-M36:全身性結合組織疾患
N01.9.1:急速進行性糸球体腎炎 → N00-N08:糸球体疾患
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.