WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 12 月 2 日時点の情報です。

項目
コード
検査項目 採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法 基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要日数

04825

抗カルジオリピン・β2GPⅠ複合体抗体
(抗CL-β2GP1抗体)anti-cardiolipin-beta2 glycoprotein 1 complex antibody

5G504-0000-023-023

血液
1

遠心

血清
0.3

01

02

 

 

EIA

U/mL

3.5 以下

223

D014 29

免疫

2~4日

項目
コード
検査項目

04825

抗カルジオリピン・β2GPⅠ複合体抗体
(抗CL-β2GP1抗体)anti-cardiolipin-beta2 glycoprotein 1 complex antibody

5G504-0000-023-023

採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法
血液
1

遠心

血清
0.3

01

02

 

 

EIA
基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要
日数

U/mL

3.5 以下

223

D014 29

免疫

2~4日

診療報酬

  • 保険名称:自己抗体検査/抗カルジオリピンβ2グリコプロテインⅠ複合体抗体
  • 実施料:223
  • 診療報酬区分:D014 29
  • 判断料区分:免疫学的検査

厚生労働省通知原文「注釈」

■ 「29」の抗カルジオリピンβ2グリコプロテインI複合体抗体と「30」の抗カルジオリピンIgG抗体、抗カルジオリピンIgM抗体、抗β2グリコプロテインIIgG抗体又は抗β2グリコプロテインIIgM抗体を併せて実施した場合は、主たるもののみ算定する。

抗リン脂質抗体症候群の診断を目的として測定を行った場合に、一連の治療につき2回に限り算定できます。
「抗リン脂質抗体パネル」、「抗CLβ2GPⅠ複合体抗体」と、「抗CL IgG抗体」、「抗CL IgM抗体」を併せて実施した場合は、主たるもののみ算定できます。

容器

容器番号01:汎用容器(分離剤入り)

  • 容量: 6mL・8.5mL
  • 添加剤: 凝固促進剤
  • 保管方法:常温
  • 有効期間:容器および箱表示
  • 主な検査項目: -

容器番号02:汎用容器

  • 容量: 4mL・10mL
  • 添加剤: -
  • 保管方法:常温
  • 主な検査項目: 血清,血漿提出用

参考文献

小池隆夫, 他: 医学と薬学 26, 535, 1991.

検査項目解説

臨床的意義

代表的な抗リン脂質抗体であり、リン脂質抗体症候群の診断に有用である。

 抗リン脂質抗体(anti-phospholipid antibody:aPL)は、自己免疫性疾患、特に全身性エリテマトーデス(SLE)患者の血中に高頻度に認められる自己抗体である。この抗体によって引き起こされる一連の疾患群を、抗リン脂質抗体症候群(APS)と呼び、抗カルジオリピン抗体は代表的なaPLである。

 APSでは、ループスアンチコアグラント(LA)という異常な免疫グロブリンが産生される。これにより反復性の流産・子宮内胎児死亡、全身の動・静脈血栓症などを引き起こす。LAは凝固活性に対し、in vitroとin vivoで相反する影響を示す。in vitroでは活性化部分トロンボプラスチン時間(APTT)のようなリン脂質依存性の凝固時間を延長するが、生体内では逆に血栓症を引き起こす。

 抗カルジオリピン抗体には、抗カルジオリピン・β2GPⅠ複合体抗体と抗カルジオリピン抗体がある。

 APSが疑われる際は、抗カルジオリピン・β2GPⅠ複合体抗体または抗カルジオリピン抗体検査と、LAを同時に測定することが望ましい。

【高値を示す疾患】

抗リン脂質抗体症候群関節リウマチ全身性エリテマトーデス多発性筋炎皮膚筋炎

備考

  • チャート参照:膠原病にみられる特徴的な検査所見

関連疾患

M06.9.2:関節リウマチ M05-M14:炎症性多発性関節疾患
M32.9.3:全身性エリテマトーデス M30-M36:全身性結合組織疾患
M33.2.1:多発性筋炎 M30-M36:全身性結合組織疾患
M33.9.1:皮膚筋炎 M30-M36:全身性結合組織疾患
D68.6.5:抗リン脂質抗体症候群 D65-D69:凝固障害
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.

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