WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 12 月 2 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
00540 |
網状赤血球数 |
|
13 |
冷蔵凍結不可 |
フローサイトメトリー法 | ‰ 4~19 |
12 D005 2 血液 |
1~2日 |
項目 コード |
検査項目 |
---|---|
00540 |
網状赤血球数 |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
|
13 |
冷蔵凍結不可 |
フローサイトメトリー法 |
基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要 日数 |
---|---|---|
‰ 4~19 |
12 D005 2 血液 |
1~2日 |
備考
参考
- チャート参照:透析管理料の対象項目です。
- 総合検査依頼書のマークチェックで依頼可能な項目です。
診療報酬
- 保険名称:血液形態・機能検査/網赤血球数
- 実施料:12
- 診療報酬区分:D005 2
- 判断料区分:血液学的検査
容器
容器番号13:血液学容器
- 採取量: 2mL・3mL・4mL
- 添加剤: EDTA-2K
- 保管方法:常温
- 有効期間:容器および箱表示
- 主な検査項目: 末梢血液一般検査,
血液像,
血液型,
直接クームス試験,
遺伝子検査
参考文献
新谷松知子, 他: 臨床病理 37, 697, 1989.
検査項目解説
臨床的意義
脱核した赤血球の中で最も若い赤血球の数を調べる検査である。骨髄の赤血球産生亢進に伴って増加し、造血能をみる検査として有用である。
網状赤血球は、赤血球の中で最も若いもので、赤芽球が成熟し脱核した1~2日以内の赤血球である。網状赤血球の増加は骨髄での赤血球産生の亢進の指標となる。
網状赤血球内部には核の残留物であるRNAが含まれ、網状顆粒物質として存在している。通常のライト染色では大型の多染性赤血球として認められるが、超生体染色を行うと網状あるいは顆粒状に染め出される。通常は赤血球1,000個中における網状赤血球比率(‰:パーミル)として表示されている。
網状赤血球数は、赤血球産生の亢進あるいは低下を反映して増減する。鉄欠乏性貧血や巨赤芽球性貧血の治療により赤血球数やヘモグロビン値に先立って増加するため、治療効果の早期判定に有用である。
網状赤血球の増加を示す疾患としては、溶血性貧血、ビタミンB12欠乏性貧血、葉酸欠乏性貧血、鉄欠乏性貧血、巨赤芽球性貧血などが挙げられる。溶血性貧血では同時にみられる所見として赤血球寿命の短縮、間接型血清ビリルビンの増加、ハプトグロビンの低下などを伴う。網状赤血球が減少する疾患としては、急性白血病や再生不良性貧血があり、これらに関しては末梢血液所見とともに骨髄所見などによる診断が必要となる。
【高値を示す疾患】
出血性貧血,溶血性貧血,鉄欠乏性貧血(回復期)
【低値を示す疾患】
巨赤芽球性貧血,再生不良性貧血
関連疾患
D50.9.2:鉄欠乏性貧血 → D50-D53:栄養性・出血性貧血
D50.0.1:出血性貧血 → D50-D53:栄養性・出血性貧血
D55-D59:溶血性貧血 → D55-D59:溶血性貧血
D61.9.4:再生不良性貧血 → D60-D64:その他の貧血
D53.1.1:巨赤芽球性貧血 → D50-D53:栄養性・出血性貧血
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.