WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 11 月 1 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
04205 |
プロテインS 《遊離型抗原量》protein S, free2B711-0000-022-062 |
遠心
|
15 ↓
02 |
2週 凍 |
LA(ラテックス凝集比濁法) | % M 74~132 |
包括154 D006 22 血液 |
2~3日 |
項目 コード |
検査項目 |
---|---|
04205 |
プロテインS 《遊離型抗原量》protein S, free2B711-0000-022-062 |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
遠心
|
15 ↓
02 |
2週 凍 |
LA(ラテックス凝集比濁法) |
基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要 日数 |
---|---|---|
% M 74~132 |
包括154 D006 22 血液 |
2~3日 |
備考
検体
- 必ず血漿分離の上、ご提出ください。
- 検体提出(容器番号02)は、4mL容器をご使用ください。
- チャート参照:出血凝固検査において、多項目同時依頼の際の必要血漿量は、[0.40 + (0.10 x 依頼項目数)]mLが目安となります。
「出血凝固検査」中分類共通の特記事項
- クエン酸血漿をご提出の際は、3.2%クエン酸ナトリウム液0.2mL入り容器に血液1.8mLを正確に入れ、全量2.0mLにしてよく混和後、温度設定18℃~25℃、1,500×gで15分以上または2,000×gで10分以上遠心分離し、血漿を凍結してご提出ください。
[ご参考]「遠心力の換算表」(チャート参照)を掲載しています。
診療報酬
- 保険名称:出血・凝固検査/プロテインS抗原
- 実施料:包括154
- 診療報酬区分:D006 22
- 判断料区分:血液学的検査
チャート
容器
容器番号15:血液凝固検査用容器
- 採取量: 1.8mL
- 添加剤:
3.2%クエン酸Na
0.2mL - 保管方法:常温
- 有効期間:容器および外袋表示
- 主な検査項目: 凝固因子活性,
PT,APTT,FIB,
AT,血中FDP
容器番号02:汎用容器
- 容量: 4mL・10mL
- 添加剤: -
- 保管方法:常温
- 主な検査項目: 血清,血漿提出用
検査項目解説
臨床的意義
肝臓由来の凝固阻害因子プロテインCの補酵素である。主に下肢静脈血栓などの遺伝性血栓症の診断に用いられる。
本検査は、主に下肢静脈血栓など遺伝性血栓症の診断に行われる検査である。
プロテインSとは分子量約84,000のビタミンK依存性タンパク質であり、肝臓で産生される。血中では40 %が遊離型、60 %がC4bp(補体系制御因子のひとつであるC4b結合タンパク)との複合体として存在し、このうち活性を示すのは遊離型の方である。
プロテインSは、凝固阻害作用を示すプロテインCの補酵素である。活性型プロテインCは、プロテインSを補酵素として凝固第ⅧaやⅤa因子の失活化を行う。したがって、プロテインS欠損では線溶系の機能が低下し、血栓症を発症しやすくなる。
先天性プロテインS欠損症は、本邦では29,000人に1人の発症頻度で、血栓症や下腿部壊瘍、深部静脈血栓などプロテインC欠損症と酷似した臨床症状を示す。しかし、PTやAPTTなど通常の凝固系スクリーニング検査では、ほとんど異常値を示さない。したがって、血中プロテインSの測定は血栓症の素因診断やプロテインC欠損症との鑑別診断に有効である。
【低値を示す疾患】
播種性血管内凝固,プロテインS欠乏症,血栓塞栓症,動脈血栓症,静脈血栓症,肝障害
関連疾患
K76.9.4:肝障害 → K70-K77:肝疾患
D65.8:播種性血管内凝固 → D65-D69:凝固障害
D68.5.4:プロテインS欠乏症 → D65-D69:凝固障害
I74.9.2:血栓塞栓症 → I70-I79:動脈・細動脈・毛細血管の疾患
I74.9.4:動脈血栓症 → I70-I79:動脈・細動脈・毛細血管の疾患
I82.9.3:静脈血栓症 → I80-I89:静脈・リンパ管・リンパ節の疾患
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.