WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 12 月 2 日時点の情報です。

項目
コード
検査項目 採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法 基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要日数

07898

ループスアンチコアグラント 《希釈ラッセル蛇毒試験法》 [出血凝固検査]lupus anticoagulant(diluted Russell's viper venom time test)

5G501-0000-022-311

血液
1.8

遠心

 

クエン酸血漿
0.5

15

 

02

 

 

2週

希釈ラッセル蛇毒試験法(dRVVT)

1.2 以下
(NR:Normalized Ratio)

265

D014 35

免疫

2~3日

項目
コード
検査項目

07898

ループスアンチコアグラント 《希釈ラッセル蛇毒試験法》 [出血凝固検査]lupus anticoagulant(diluted Russell's viper venom time test)

5G501-0000-022-311

採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法
血液
1.8

遠心

 

クエン酸血漿
0.5

15

 

02

 

 

2週

希釈ラッセル蛇毒試験法(dRVVT)
基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要
日数

1.2 以下
(NR:Normalized Ratio)

265

D014 35

免疫

2~3日

備考

検体

  • 血小板の混入は、測定結果に影響しますのでご注意ください。
  • ワルファリンやDOACsなどの抗凝固薬は、測定結果に影響を与える可能性があります。
  • 必ず血漿分離の上、ご提出ください。
  • 検体提出(容器番号02)は、4mL容器をご使用ください。

参考

  • 総合検査依頼書のマークチェックで依頼可能な項目です。

「出血凝固検査」中分類共通の特記事項

  • クエン酸血漿をご提出の際は、3.2%クエン酸ナトリウム液0.2mL入り容器に血液1.8mLを正確に入れ、全量2.0mLにしてよく混和後、温度設定18℃~25℃、1,500×gで15分以上または2,000×gで10分以上遠心分離し、血漿を凍結してご提出ください。
    [ご参考]「遠心力の換算表」(チャート参照)を掲載しています。

診療報酬

  • 保険名称:自己抗体検査/ループスアンチコアグラント定量
  • 実施料:265
  • 診療報酬区分:D014 35
  • 判断料区分:免疫学的検査

厚生労働省通知原文「注釈」

■ 「35」のループスアンチコアグラント定量及び同定性は、希釈ラッセル蛇毒試験法又はリン脂質中和法により、抗リン脂質抗体症候群の診断を目的として行った場合に限り算定する。

抗リン脂質抗体症候群の診断を目的として行った場合に限り算定できます。

容器

容器番号15:血液凝固検査用容器

  • 採取量: 1.8mL
  • 添加剤: 3.2%クエン酸Na
    0.2mL
  • 保管方法:常温
  • 有効期間:容器および外袋表示
  • 主な検査項目: 凝固因子活性,
    PT,APTT,FIB,
    AT,血中FDP

容器番号02:汎用容器

  • 容量: 4mL・10mL
  • 添加剤: -
  • 保管方法:常温
  • 主な検査項目: 血清,血漿提出用

参考文献

藤岡 貴: 医学と薬学 73, (5), 621, 2016.

検査項目解説

臨床的意義

凝固因子とリン脂質の複合体に対する自己抗体である。習慣性流産を来す抗リン脂質抗体症候群の鑑別に有用である。

 ループスアンチコアグラント(LA)は、健常者の血液の凝固時間を延長させる全身性エリテマトーデス(SLE)患者血中の循環抗凝血素として見出された。その後の研究から、陰性荷電を持つリン脂質、またはプロトロンビンのような凝固因子とリン脂質の複合体に対する自己抗体であることが明らかとなった。現在LAは、その命名の由来となったSLE以外の疾患にも多く検出されることが知られ、抗リン脂質抗体症候群と総称される病態のマーカーのひとつに位置付けられている。

 抗リン脂質抗体症候群では動・静脈血栓症、習慣性流産などの特徴的臨床症状が高頻度に認められる。抗凝血素がなぜ血栓症を惹起するのかは、不明な点が多い。

 本検査では、ラッセル蛇毒添加による凝固時間(T1)、ラッセル蛇毒および過剰濃度のリン脂質添加による凝固時間(T2)の比に基づいて検体中のループスアンチコアグラント(LA)の有無を判定する。

 ラッセル蛇毒は、外因系(凝固経路)の第Ⅶ因子や接触因子、内因系の第Ⅷ因子の活性化過程を要さず、直接に第Ⅹ因子を活性化して凝固反応を惹起する特性を持つ。接触因子異常や第Ⅷ因子欠損などの影響は受けない。このため、希釈ラッセル蛇毒試験によるLA検出は、抗リン脂質抗体症候群の診断や凝固因子欠乏、または凝固因子インヒビターの存在による凝固時間延長との鑑別に有用な指標となる。

【高値を示す疾患】

抗リン脂質抗体症候群特発性血小板減少性紫斑病動脈血栓症静脈血栓症全身性エリテマトーデス習慣流産

関連疾患

D69.3.3:特発性血小板減少性紫斑病 D65-D69:凝固障害
I74.9.4:動脈血栓症 I70-I79:動脈・細動脈・毛細血管の疾患
I82.9.3:静脈血栓症 I80-I89:静脈・リンパ管・リンパ節の疾患
M32.9.3:全身性エリテマトーデス M30-M36:全身性結合組織疾患
N96:習慣流産 N80-N98:女性生殖器の非炎症性疾患
D68.6.5:抗リン脂質抗体症候群 D65-D69:凝固障害
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.

INFORMATION

※ 3年分のINFORMATION へのLinkを掲載しています.

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