検査項目解説検査項目解説

掲載内容は、2019年12月11日時点の情報です
(チャートを除く)。

入力コード 00770  統一コード 1C030 
項目名 細胞数
cell counts, CSF
実施料
62
判断料区分 尿便 
健康保険名称  髄液一般検査 
検査方法
Fuchs-Rosenthal法
検査材料
髄液
 
検体量(ml)
容器番号
保存方法
1 髄液 0.5
27
冷蔵
報告所要日数
2~3日
基準値  
/μL

0~5

臨床的
意義 
髄膜炎や脳炎など、中枢神経系の炎症性疾患の診断・鑑別を行なう検査。
   脳脊髄液中の白血球の数と種類を同定することで中枢神経系の感染症を診断し、合わせて悪性細胞の有無をみる検査である。

 髄液の細胞数は健常者で0~3個/mm3程度である。一般的に細胞数の算出には、Fuchs-Rosenthal計算盤を用いる。たとえば全区画内の細胞数をxとすると1mm3中の細胞数はx/3.2×10/9により与えられ、1mm3中の細胞数はおよそx/3で表される。すなわち、1mm3中の数はxを3で除す事により得られる。

 正常髄液中の細胞はほとんどが小リンパ球である。髄液細胞数が6個以上の場合を細胞増多症(pleocytosis)という。1mm3中500個以上の著明なpleocytosisがある場合には、肉眼所見上でも明かな混濁を呈する。pleocytosisは種々の場合に見られるが、ことに髄膜の炎症性疾患や中枢神経系の梅毒においては決め手となる所見であり、常に蛋白濃度の増加を伴う。一方、蛋白増加があるにも関わらず細胞数増多を見ない場合を「蛋白細胞乖離」といい、ギランバレー症候群で認められる。

 検出される細胞の種類は、リンパ球のほか、単球様細胞、多形核白血球、形質細胞、腫瘍細胞などがあり、赤血球も特に多い場合は報告することがある。髄液中に出現する細胞の構成比はリンパ球60~70%、単球様細胞20~30%、多形核細胞2~3%である。赤血球は頭蓋内出血や、脊椎骨折でみられるが、もっとも多いのは採取時の末梢血混入であり、判定には注意を要する。

 なお、髄液中の細胞は採取液の初めに出る部分に多いため、生化学的検査よりも先に採取する方が望ましい。変性が進むため、すみやかに検体移送を行い、3時間以内に鏡検判定が必要である。
細胞数の増加を示す病態 
[増加の主体がリンパ球]
 結核性髄膜炎、真菌性髄膜炎(クリプトコッカス症など)、ウイルス性髄膜炎、急性灰白脊髄炎、脳脊髄梅毒、腫瘍細胞の浸潤(悪性細胞も混入)

[増加の主体が多核白血球]
 細菌性(化膿性)髄膜炎、流行性髄膜炎、中耳炎等の硬膜外炎症の波及、結核性髄膜炎の急性期

脳腫瘍に際して腫瘍細胞が認められることがある。
関連項目 髄液 蛋白定量[髄液検査], 髄液 糖定量[髄液検査], クロール定量[髄液検査], 髄液 pH[髄液検査],
算定備考

実施料は、「髄液一般検査」として一連の算定となります。

ご注意

「髄液検査」を「微生物学検査(髄膜炎菌)」と併せてご依頼の場合、検体は常温にてご提出下さい。

容  器 
提出容器

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