検査項目解説検査項目解説

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分野別:
入力コード 00009  統一コード 3B035 
項目名 AST(GOT)
asparate aminotransferase (glutamic oxaloacetic transaminase)
実施料
17
判断料区分 生Ⅰ 
健康保険名称  アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ(AST) 
検査方法
JSCC標準化対応法
検査材料
血清
 
検体量(ml)
容器番号
保存方法
1 血清 0.5
01
冷蔵
報告所要日数
1~2日
基準値  
U/L

10~40

臨床的
意義 
代表的な肝機能の指標。肝細胞障害で血中に逸脱するが、骨格筋、心筋、赤血球などの破壊でも上昇をみる。
   一般にGOTとも呼ばるアスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ(AST)は、ピリドキサールリン酸を補酵素とするアミノ基転移酵素である。肝、骨格筋、心筋、腎臓、赤血球など多くの臓器組織細胞中に含まれ、これらの障害で血中に逸脱する。

 ASTは相対的には肝に最も多く含まれるため、主に肝疾患の診断に用いられる。しかし、ALT(GPT)が肝特異的であるのに対し、ASTは骨格筋や心筋疾患、溶血性疾患でも上昇をみる。したがってAST単独による肝疾患の鑑別診断は難しいが、AST/ALT比を考慮することにより特異性は向上する。

 ASTにはCKのような臓器特異的なアイソザイムはみられないが、細胞内局在を異にするm-AST(ミトコンドリア分画)、s-AST(細胞上清分画)の2つのアイソザイムが存在する。臓器細胞が障害を受けると通常まずs-ASTが逸脱するが、細胞障害性が強くミトコンドリアにまで及ぶときはm-ASTが血中に出現するようになる(m-ASTの項を参照)。

 骨格筋からの逸脱があるため筋肉運動を行なうと高値になることがある。また溶血により正の誤差を生じることがあるので報告コメントに溶血(+)とある場合の判断には注意されたい。
高値を示す病態 
劇症肝炎、ウイルス性肝炎、薬剤性肝障害、アルコール性肝炎、慢性肝炎(活動型、非活動型)、肝癌 肝硬変、胆汁うっ滞、閉塞性黄疸(一般に急性・慢性肝炎ではALTがASTを上回り、肝硬変や肝癌ではASTの方がALTよりも上昇するといわれている)
低値を示す病態
低値側の臨床的意義は少ない
関連項目 ALT(GPT), m-AST(m-GOT)(ミトコンドリア-GOT), γ-GT(γ-GTP)(γ-グルタミルトランスペプチダーゼ), ALP(アルカリフォスファターゼ), LD(LDH)(乳酸脱水素酵素), 蛋白分画(PR-F), LAP(ロイシンアミノペプチダーゼ), コリンエステラーゼ(ChE,Ch-E), LDHアイソザイム, ALPアイソザイム,
備  考

溶血血清は高値を示す場合があります。

容  器 
提出容器

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