検査項目解説

掲載内容は、2014年10月1日までの情報です。ご注意下さい。

入力コード 02997 
項目名 副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)
adrenocorticotropic hormone
実施料 
210
判断料区分 生U 
健康保険名称  副腎皮質刺激ホルモン(ACTH) 
検査方法
ECLIA
検査材料 
EDTA血漿
 
検体量(ml)
容器番号
保存方法
 1  EDTA血漿   0.3
14 → 02
凍結
報告所要日数
2〜3日
基準値  
pg/mL

7.2〜63.3

(早朝安静時)

臨床的意義  視床下部の刺激で分泌され、副腎皮質のステロイド合成を促す下垂体前葉ホルモン。朝高く、夜低いという明瞭な日内変動がみられる。
   ACTHは下垂体前葉で合成、分泌される39個のアミノ酸からなるポリペプチドで、βリポトロピンと共通の前駆体から酵素分解されて産生される。ACTHの分泌調節は主に視床下部のCRH(コルチコトロピン放出ホルモン)と標的臓器である副腎のグルココルチコイドによるフィードバックにより行われるが、各種のアミン類やストレスもACTH分泌を促進する。

 ACTHの生理作用は、副腎皮質におけるステロイドホルモン産生を促すほか、脂質分解作用やメラニン色素の生成作用などがある。

 ACTHの分泌は覚醒時(早朝安静時)にピークを示し、PM6:00〜AM2:00に低値(ピークの半分以下)となるので早朝安静時に採血することが望ましい。ACTHは不安、緊張などで分泌が高まるほか、下垂体腺腫によるクッシング病や副腎機能不全で上昇する。臨床的にはコルチゾール値と対照して検査値をみることに意義があり、各種の負荷試験も併用される。

 各負荷試験における健常人の反応は以下のとおりである;
 インスリン負荷試験(増加)、CRHテスト(増加)、リジン・バソプレシン負荷(増加)、メトロピンテスト(増加)、デキサメサゾン抑制試験(0.5mg負荷で通常10pg/mL以下に抑制)。


 異所性ACTH産生腫瘍では腫瘍組織によりACTHが産生され、ACTHは高値を示す。肺癌、胸腺腫瘍、膵癌などにみられる。また異所性CRH産生腫瘍でもACTHは高値となり、肺癌、膵癌、腎癌、甲状腺髄様癌などの疾患に認められる。

 一方、ACTH低値は、視床下部性および下垂体性の下垂体機能低下症、副腎性クッシング症候群などでみられる。
高値を示す病態 
[ACTH高値:コルチゾール高値]
 クッシング病、グルココルチコイド不応症、異所性ACTH産生腫瘍、異所性CRH産生腫瘍

[ACTH高値:コルチゾール低値]
 アジソン病、先天性副腎皮質過形成、ACTH不応症
低値を示す病態 
極度に低値、特に検出限界以下の場合:

[ACTH低値:コルチゾール高値]
 クッシング症候群

[ACTH低値:コルチゾール低値]
 副腎性ACTH単独欠損症、シーハン症候群、ACTH非産生性の下垂体腫瘍
関連項目 コルチゾール、 遊離コルチゾール(非抱合型コルチゾール)、 11-ハイドロキシコルチコステロイド(11-OHCS)、 17-ケトジェニックステロイド・総(17-KGS)、 17-ケトジェニックステロイド分画(17-KGS分画)、 17-ケトステロイド分画(17-KS分画) 3分画、 17-ケトステロイド分画(17-KS分画) 7分画、 コルチコステロン、 コルチゾン
備  考

必ず血漿分離の上ご提出下さい。

抗凝固剤として必ずEDTAをご使用下さい。

溶血検体では測定値が低下傾向となります。

容  器  
採取容器
提出容器

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