WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 4 月 1 日時点の情報です。

項目
コード
検査項目 採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法 基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要日数

09571

梅毒定性 《TP抗体法》

5E075-1351-023-062

血液
2

遠心

 

血清
0.4

 

 

 

01

 

 

2週

冷蔵

LA(ラテックス凝集比濁法)

(-)

32

D012 4

免疫

2~3日

項目
コード
検査項目

09571

梅毒定性 《TP抗体法》

5E075-1351-023-062

採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法
血液
2

遠心

 

血清
0.4

 

 

 

01

 

 

2週

冷蔵

LA(ラテックス凝集比濁法)
基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要
日数

(-)

32

D012 4

免疫

2~3日

備考

日数

  • 陽性の場合は、確認検査を行うため、ご報告が遅れるときがあります。

参考

  • チャート参照:手術前管理料の対象項目です。
  • 総合検査依頼書のマークチェックで依頼可能な項目です。

診療報酬

  • 保険名称:感染症免疫学的検査/梅毒トレポネーマ抗体定性
  • 実施料:32
  • 診療報酬区分:D012 4
  • 判断料区分:免疫学的検査

容器

容器番号01:汎用容器(分離剤入り)

  • 容量: 6mL・8.5mL
  • 添加剤: 凝固促進剤
  • 保管方法:常温
  • 有効期間:容器および箱表示
  • 主な検査項目: -

参考文献

大里和久, 他: 日本性感染症学会誌 13, 124, 2002.

検査項目解説

臨床的意義

性行為感染症(STD)として広く知られる梅毒の抗体検査である。使用する抗原により生物学的偽陽性や治癒後の陽性持続が存在する。

 梅毒の血清学的診断法には、脂質抗原(cardiolipin)を用いるSTS(serologic test for syphilis)と、梅毒病原体(Treponema pallidum:TP)を抗原として用いる方法の2種類がある。

 脂質抗原試験(STS)では、主にRPR法が行われており、梅毒トレポネーマと交叉抗原性を有する脂質カルジオリピンに対する抗体を検出する。発見者の名前をとり、一般にワッセルマン反応といわれる。感度に優れ、比較的早期から陽性になる反面、生物学的偽陽性には常に留意が必要である。RPRテスト(rapid plasma reagin test)は、cardiolipin-lecithin抗原を吸着させた炭素粒子と、患者血清とを混和してできる凝集塊の有無により判定する。サークルカード・テストとも呼ばれる。肝疾患、ウイルス感染症、自己免疫疾患などで非特異的に抗体が産生される結果、抗カルジオリピン抗体保有者となり、梅毒に感染していないにもかかわらず陽性反応を示すことがある。これを生物学的偽陽性反応(biological false positive reaction:BFP)と呼び、確定診断にはTP抗体法LAやFTA-ABS法を併用する。

 TP抗原試験は、TP抗体法とFTA-ABS法があり、両者ともtreponema pallidum(Nichols株)に対する特異抗体を検出する。TP抗体法は、血球に梅毒病原体treponema pallidumの菌体成分を吸着させたラテックス粒子がT.pallidum抗体によって凝集反応を起こす。FTA-ABS法は、スライドに梅毒病原体Treponema pallidumの菌体成分を吸着させ、T.pallidum抗体を間接蛍光抗体法で検出する。

 一度抗体を獲得すると、TP抗体法やFTA-ABSではほぼ生涯にわたり長期間陽性となるため、梅毒の既往を知るには有用である。その反面、治癒後も陽性を保つため治療効果の判定には、STSの方が適しており、治療が奏効すると低下する。

 現在、梅毒の血清診断にはSTSとTP抗体法やFTA-ABSを併用することが多い。通常は、まず感染10日後頃にIgMが産生され、第1期の終わり頃にはSTSやFTA-ABSが陽性となる。次いで、TP抗体法が陽転し、治療後はSTSが陰性化してもTP抗体法、FTA-ABSは陽性が続く。しかし、一度に侵入する菌量が多いため、STSとTP抗体法が同時に陽性となる例も多いという。

【異常を示す疾患】

梅毒

備考

関連疾患

A53.9.3:梅毒 A50-A64:性行為感染症
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.

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