WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 11 月 1 日時点の情報です。

項目
コード
検査項目 採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法 基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要日数

00241

α2マクログロブリンalpha2-macroglobulin

5C035-0000-023-063

血液
2

遠心

 

血清
0.4

 

 

 

01

 

 

4週

冷蔵

ネフェロメトリー法

mg/dL

M 100~200
F 130~250

包括138

D006 17

血液

2~5日

項目
コード
検査項目

00241

α2マクログロブリンalpha2-macroglobulin

5C035-0000-023-063

採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法
血液
2

遠心

 

血清
0.4

 

 

 

01

 

 

4週

冷蔵

ネフェロメトリー法
基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要
日数

mg/dL

M 100~200
F 130~250

包括138

D006 17

血液

2~5日

診療報酬

  • 保険名称:出血・凝固検査/α2-マクログロブリン
  • 実施料:包括138
  • 診療報酬区分:D006 17
  • 判断料区分:血液学的検査

容器

容器番号01:汎用容器(分離剤入り)

  • 容量: 6mL・8.5mL
  • 添加剤: 凝固促進剤
  • 保管方法:常温
  • 有効期間:容器および箱表示
  • 主な検査項目: -

参考文献

飯村康夫, 他: 日本臨牀 42, (春季臨増), 1209, 1984.

検査項目解説

臨床的意義

血中に最も多く存在しているプロテアーゼインヒビターである。ネフローゼ症候群で血中に増加する。

 血中にはさまざまなプロテアーゼが存在するが、α2マクログロブリン(α2M)は、それらのプロテアーゼの活性を阻害するプロテアーゼインヒビターの中で、血中に最も多く存在しているものである。

 α2Mの分子量は約720,000と大きく(アルブミンの10倍余)、α1アンチトリプシンのようにタンパク質を分解するタイプのプロテアーゼインヒビターとは異なり、プロテアーゼを取り込み、活性中心を包み隠す形で阻害作用を発現する特徴的なタンパク質である。

 α2Mは通常、急性相反応物質には分類されないが、感染症や悪性腫瘍、炎症性疾患、膠原病で高値を示す。また、分子量が大きいため尿中にほとんど排泄されず、腎糸球体障害では血中のアルブミンの低下により相対的に増加するため、ネフローゼ症候群で血中に増加する。このためネフローゼ症候群の血清蛋白分画像ではα2のピークが上昇する。

 α2Mが減少する病態は増加するものに比べて少ないが、造血器系腫瘍や前立腺癌などで低下をみる。また、播種性血管内凝固(DIC)の場合に、α2Mの低下が認められることが多いが、これはα2Mとプラスミンとの間で複合体が形成され、血中から速やかに消失するためと考えられている。

 生理的変動としては加齢が挙げられる。2~4歳で最も高値を示し、その後減少する。また、妊娠により増加する。

【高値を示す疾患】

肝疾患ネフローゼ症候群悪性腫瘍糖尿病

【低値を示す疾患】

急性心筋梗塞慢性閉塞性肺疾患クローン病急性膵炎関節リウマチ

関連疾患

C80.9.7:悪性腫瘍 C76-C80:その他の部位不明腫瘍
E14.91:糖尿病 E10-E14:糖尿病
K70-K77:肝疾患 K70-K77:肝疾患
N04.9.3:ネフローゼ症候群 N00-N08:糸球体疾患
I21.9.5:急性心筋梗塞 I20-I25:虚血性心疾患
J44.9.1:慢性閉塞性肺疾患 J40-J47:下気道疾患
K50.9.1:クローン病 K50-K52:非感染性腸炎・非感染性大腸炎
K85.9.5:急性膵炎 K80-K87:胆嚢・胆管・膵の疾患
M06.9.2:関節リウマチ M05-M14:炎症性多発性関節疾患
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.

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