検査項目解説検査項目解説

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入力コード 27000  統一コード 5G821 
項目名 抗アクアポリン4抗体(抗AQP4抗体)
anti-aquaporin 4 antibody
実施料
1000
判断料区分 免疫 
健康保険名称  抗アクアポリン4抗体 
検査方法
EIA
検査材料
血清
 
検体量(ml)
容器番号
保存方法
1 血清 0.3
01
凍結
報告所要日数
3~9日
基準値  
U/mL

3.0 未満

臨床的
意義 
一般にDevic病ともいわれる視神経脊髄炎で血中に認められる自己抗体。
   視神経脊髄炎(neuromyelitis optica;NMO)はDevic病ともいわれ、「両側の急性の視神経炎と横断性脊髄炎が数週の間に引き続いて起こるMS(多発性硬化症)の一亜型」とされてきた。しかし現在ではインターフェロンが奏効しないなどの理由で、MSとは病態が異なる自己免疫性疾患に分類されつつある。わが国では従来、MSを臨床症状により中枢神経系を全般的に侵す通常型MS(CMS)と、視神経脊髄型MS(OSMS)に大別してきたが、最近ではMSとNMOは鑑別すべき疾患となってきている。

 2004年に米国MAYO CLINICのLennonらがOSMS患者の血清中に、ネズミ中枢神経軟膜と特異的に結合するIgGを発見、NMO-IgGと命名した。その後、NMO-IgGの対応抗原がアクアポリン4(AQP4)であることが明らかとなり、疾患マーカーとして確立された。AQP4は膜貫通型の蛋白で、水を通過させるチャンネルの一つであり、中枢神経系では血液と脳の関所である脳血流関門(BBB)の形成に与っている。

 AQP4抗体は従来、前出のLennonらが開発した脳組織を用いた間接蛍光抗体法により測定されてきたが、本検査ではEIA法により測定が行われる。 NMOは視力低下、視野欠損、中心暗点など視神経症状に急性脊髄炎を呈し、視力の予後が良くないことが特徴とされる。本検査は視神経脊髄炎(NMO)の診断基準にも適用されているが、NMOにおける本法の感度は83%、特異度は92%との報告がある。
高値を示す病態
視神経脊髄炎(NMO)
低値を示す病態
低値側での臨床的意義は少ない
算定備考

視神経脊髄炎の診断(治療効果判定を除く)を目的として測定した場合に算定できます。

検査結果は陰性であったが、臨床症状・検査所見等の変化を踏まえ、視神経脊髄炎が強く疑われる患者に対して、疾患の診断を行う必要があり、検査を再度実施した場合においても算定できます。ただし、この場合、前回の検査実施日および検査を再度実施する医学的な必要性について診療報酬明細書の摘要欄に記載することが必要です。

容  器 
提出容器

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