WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 11 月 1 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
01834 |
抗胃壁細胞抗体 |
遠心
|
01 |
2週 冷蔵 |
FAT | 倍 10 未満 |
4~6日 |
項目 コード |
検査項目 |
---|---|
01834 |
抗胃壁細胞抗体 |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
遠心
|
01 |
2週 冷蔵 |
FAT |
基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要 日数 |
---|---|---|
倍 10 未満 |
4~6日 |
備考
- 本検査は「*18」へ再委託をいたします.
容器
容器番号01:汎用容器(分離剤入り)
- 容量: 6mL・8.5mL
- 添加剤: 凝固促進剤
- 保管方法:常温
- 有効期間:容器および箱表示
- 主な検査項目: -
参考文献
Jeffries, G. H. et al.: J. Clin. Invest. 44, 2021, 1965.
検査項目解説
臨床的意義
胃壁細胞の原形質に対する自己抗体である。悪性貧血患者の血中で高頻度に検出される。
抗胃壁細胞抗体(抗パリエタル細胞抗体:PCA)は、胃粘膜の壁細胞(parietal cell)の細胞質成分に対する自己抗体で、その対応抗原は壁細胞のプロトンポンプ機構を担うH+,K+-ATPaseである。抗内因子抗体(IFA)とともに悪性貧血患者の約90 %に出現する。内因子とは、壁細胞から分泌され、ビタミンB12と結合して小腸での吸収に関わる分子量44,000の糖タンパクである。
PCAは、内因子とビタミンB12の結合を阻害するため、患者はビタミンB12不足となり悪性貧血を来す。末梢血では赤血球のMCVが上昇し、骨髄に巨赤芽球性変化が出現する。
PCAはIFAとは異なり必ずしも悪性貧血に特異的ではない。悪性貧血以外にも萎縮性胃炎、甲状腺疾患、糖尿病、膠原病、肝疾患、副腎不全などでも高頻度(疾患により20~50 %)に出現する。特に萎縮性胃炎では病変の進行に従いPCAの出現率が高まることが知られているが、力価と進行度は相関しない。
胃切除の既往がないにもかかわらず巨赤芽球性貧血をみた場合は、PCAとIFAを測定する。
【高値を示す疾患】
悪性貧血,巨赤芽球性貧血,糖尿病,慢性表層性胃炎,慢性萎縮性胃炎
関連疾患
D51.0.2:悪性貧血 → D50-D53:栄養性・出血性貧血
D53.1.1:巨赤芽球性貧血 → D50-D53:栄養性・出血性貧血
E14.91:糖尿病 → E10-E14:糖尿病
K29.3:慢性表層性胃炎 → K20-K31:食道・胃・十二指腸の疾患
K29.4:慢性萎縮性胃炎 → K20-K31:食道・胃・十二指腸の疾患
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.