検査項目解説検査項目解説

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入力コード   統一コード 5I014 
項目名 薬剤によるリンパ球幼若化試験(リンパ球分離培養法)(LST)
lymphocyte stimulating test (lymphocyte blastogenesis: antigens)
実施料
判断料区分 免疫 
健康保険名称  リンパ球刺激試験(LST)(イ 1薬剤 ロ 2薬剤 ハ 3薬剤以上) 
検査方法
3H-サイミジン取込能測定法
検査材料
保存液加血液 および ヘパリン加血液
 
検体量(ml)
容器番号
保存方法
1 保存液加血液 15
21 ※チャート欄参照
常温
および
2 ヘパリン加血液 2
10
常温
報告所要日数
5~7日
基準値  
%

陽 性 200 以上

疑陽性 180~199

陰 性 179 以下

臨床的
意義 
薬物と患者リンパ球を一緒に培養し、リンパ球の幼若化率からアレルギーの起因薬剤を判定する検査。
   薬剤アレルギーとは、薬剤が抗原となってアレルギー反応を起こすものをいい、即時型アレルギー(体液性免疫)と遅延型アレルギー(細胞性免疫)とに大別される。

 薬剤アレルギーの起因薬剤を検索する方法には、パッチテスト等、in vivoでの反応と、採血を伴うin vitroでの反応とがある。リンパ球幼若化試験は、in vitroにおいて、主に遅延型アレルギーに対する薬剤の影響を検査するものである。この遅延型アレルギーとは、抗原を認識した感作リンパ球が、リンフォカインを放出し、それによって組織障害(主として肝障害)が起こるものをいう。

 LST(Lymphocyte Stimulation Test、リンパ球幼若化または刺激試験)は、患者末梢血から比重遠心法により、リンパ球を分離し、薬剤とともに培養してリンパ球の幼若化を観察する検査である。測定原理には、リンパ球が抗原となる薬剤に出会うと幼若化を起こし、DNA合成が盛んになることを利用している。すなわち、DNAの前駆物質でDNA合成時に細胞内に取り込まれる3H-サイミジンのリンパ球への取り込み量を、液体シンチレーションカウンターで測定し、薬剤無添加で培養したリンパ球と比べて幼若化率を判定する。感作されていれば、幼若化により3Hの取り込みが増加する。

 陽性の場合、リンパ球はその薬剤によって感作されていると考えられ、アレルギーの起因薬剤である可能性が疑われる。しかしこれはあくまでも検査上の基準であり、健常人との比較対照が望ましい。特に漢方薬やリンパ球活性化を本来の薬理作用にもつ薬剤では偽陽性が稀ではなく、常に臨床所見や病歴と兼ね合わせて判断する必要がある。

 本検査の至適施行時期には諸説がある。皮疹出現より時を経ぬ方がよいとの考えがある一方、ステロイド投与量が減じた(0.2mg/kg/日以下)回復期がよいとの説もある。塩原ら(2008年)は、播種状紅斑丘疹型やStevens-Johnson症候群、中毒性表皮壊死融解症では急性期が、薬剤性過敏症症候群では発症1~2ヶ月がよいと報告している。
陽性を示す病態 
遅延型アレルギーによる薬剤過敏症
(主に薬剤性肝障害、薬疹など)
関連項目 リンパ球幼若化試験(全血微量培養法) PHA, リンパ球幼若化試験(全血微量培養法) ConA, リンパ球幼若化試験(全血微量培養法) PWM, リンパ球幼若化試験(リンパ球分離培養法) PHA, リンパ球幼若化試験(リンパ球分離培養法) ConA, リンパ球幼若化試験(リンパ球分離培養法) PWM,
備  考

月~金曜日、土曜日受付不可

リンパ球数(WBC×リンパ球%)が1,000/μL以下の場合、採血量を増やす必要がありますので、当社担当者までお問い合わせ下さい。

LST検査の検体量は、1薬剤追加ごとに保存液加血液6mLを追加してご提出下さい。併せて、1薬剤につきヘパリン血漿1mLまたはヘパリン加血液2mLをご提出下さい。

法律により規制される薬剤は受託できませんので、予めご了承下さい。

算定備考

※1薬剤の場合345点。2薬剤の場合425点。3薬剤以上の場合515点。

薬疹の被疑医薬品により検査を行った場合に算定できます。

チャート 

薬剤によるリンパ球幼若化試験の留意点

細胞性免疫検査のご依頼について

容  器 
提出容器
 

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