WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 4 月 1 日時点の情報です。

項目
コード
検査項目 採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法 基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要日数

45425

曜日指定

Major BCR::ABL1 IS

8C125-9962-019-875

開栓厳禁

EDTA加血液
7

 

89

 

冷蔵

リアルタイムRT-PCR法

検出せず

2520

D006-3 1

遺染

3~6日

項目
コード
検査項目

45425

曜日指定

Major BCR::ABL1 IS

8C125-9962-019-875

採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法

開栓厳禁

EDTA加血液
7

 

89

 

冷蔵

リアルタイムRT-PCR法
基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要
日数

検出せず

2520

D006-3 1

遺染

3~6日

備考

項目

  • 受付曜日:月~金曜日(休日は受付不可)
  • Major BCR::ABLの転写産物である融合mRNAのうち、e13a2(b2a2)およびe14a2(b3a2)の測定はできますが、e13a3またはe14a3の融合mRNAの測定はできません。
  • e13a2およびe14a2の融合mRNAにおいてもプライマ-およびプロ-ブが結合する領域に変異がある場合には、Major BCR::ABL mRNAの測定ができないことがあります。

依頼

  • 『遺伝子検査依頼書』をご利用ください。

検体

  • コンタミネーション防止などのため、検体採取後は容器を開栓しないでください。

報告

  • チャート参照:「IS% BCR::ABL1」 「% BCR::ABL1/ABL1」結果報告様式
  • 下記をご報告します。
    ・IS% BCR::ABL1(%)、
    ・Major BCR::ABL1実測値(コピー/アッセイ)、
    ABL1実測値(コピー/アッセイ)
  • IS% BCR::ABL1はWHO国際標準品で補正された「BCR::ABL1 IS(%)」をご報告します。

「遺伝子関連検査」分野共通の特記事項

  • [お願い]「遺伝子解析検査のご依頼について」(チャート参照)をご確認ください。
    [ご参考]「弊社の倫理方針」(チャート参照)を掲載しています。

診療報酬

  • 保険名称:BCR-ABL1/Major BCR-ABL1(mRNA定量(国際標準値))
  • 実施料:2520
  • 診療報酬区分:D006-3 1
  • 判断料区分:遺伝子関連・染色体検査

診断の補助またはモニタリングを目的とした場合に算定できます。

チャート

「IS% BCR::ABL1」 「% BCR::ABL1/ABL1」結果報告様式

容器

容器番号89:遺伝子検査用容器

  • 採取量: 7mL
  • 添加剤: EDTA-2Na
  • 保管方法:常温
  • 有効期間:容器および箱表示
  • 主な検査項目: 遺伝子検査

参考文献

Hughes, T. P. et al.: N. Engl. J. Med. 349, 1423, 2003.

検査項目解説

臨床的意義

CMLで主にみられるBCR::ABL1融合遺伝子のmRNAを定量する検査である。

 慢性骨髄性白血病(chronic myeloid leukemia:CML)は、主に中年以降の男性に発症することが多く、白血病全体の2~3割を占めるとされる骨髄増殖性腫瘍の一種である。急性骨髄性白血病(acute myeloid leukemia:AML)ほど急激な自覚症状が現れにくいため、健康診断の血液検査から発見されることもまれではない。放置すると慢性期が数年間続き、移行期を経て急性転化し、予後不良となる場合がある。

 CMLは一般に、フィラデルフィア染色体(Ph染色体)という遺伝子異常を認める疾患として知られている。本症の遺伝子異常とは、第9番染色体と第22番染色体間の転座であるt(9;22)であり、BCR::ABL1という融合遺伝子が生じ、その産物であるタンパク質が活性型チロシンキナーゼ(TK)を発現、造血細胞を恒常的に増殖させることで説明される。

 CMLの診断にはPh染色体の証明、BCR::ABL1融合遺伝子の検出が行われる。本検査は、このうちMajor BCR::ABL1融合遺伝子が認められる比率を算出するものである。

 CMLの治療に、分子標的薬であるイマチニブをはじめとするチロシンキナーゼ阻害薬(TKI)が用いられ、劇的な効果を上げているが、治療継続に患者の負担も大きく、治療中止に伴う再発率が高いため、鋭敏な指標が求められていた。本検査はその目的に資するもので、0.0007 %とされる検出感度は、従来の測定法より鋭敏といわれている。

 本検査は、末梢血白血球から抽出したRNAに含まれるMajor BCR::ABL1 mRNAを、リアルタイムRT-PCR法によって定量するもので、BCR::ABL1 mRNA/ABL1 mRNA比による国際標準値(International Scale:IS)を%で報告する。この測定値により分子遺伝学的完全奏効(complete molecular response:CMR)の判定が可能なため、CMLの診断補助、治療効果の予測およびモニタリングに有用である。

【高値を示す疾患】

慢性骨髄性白血病

関連疾患

C92.1.1:慢性骨髄性白血病 C81-C96:リンパ組織・造血器腫瘍
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.

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