WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 12 月 2 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
00013 |
γ-GT(γ-GTP) |
遠心
|
01 |
4週 冷蔵 |
JSCC標準化対応法 | U/L M 80 以下 |
包括11 D007 1 生Ⅰ |
1~2日 |
項目 コード |
検査項目 |
---|---|
00013 |
γ-GT(γ-GTP) |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
遠心
|
01 |
4週 冷蔵 |
JSCC標準化対応法 |
基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要 日数 |
---|---|---|
U/L M 80 以下 |
包括11 D007 1 生Ⅰ |
1~2日 |
備考
診療報酬
- 保険名称:血液化学検査/γ-グルタミルトランスフェラーゼ(γ-GT)
- 実施料:包括11
- 診療報酬区分:D007 1
- 判断料区分:生化学的検査(Ⅰ)
チャート
容器
容器番号01:汎用容器(分離剤入り)
- 容量: 6mL・8.5mL
- 添加剤: 凝固促進剤
- 保管方法:常温
- 有効期間:容器および箱表示
- 主な検査項目: -
参考文献
日本臨床化学会酵素専門委員会: 臨床化学 24, 106, 1995.
検査項目解説
臨床的意義
肝・胆道系障害のスクリーニングに用いられる検査である。胆汁うっ滞や、アルコール性肝障害、薬剤性肝障害で上昇する。
γ-グルタミルトランスペプチダーゼ(γ-GTまたはγ-GTP)は、ペプチドのN末端のグルタミン酸を他のペプチドまたはアミノ酸に変換する酵素であり、グルタチオンなどの生成に関与している酵素である。
グルタチオンは、肝ミクロゾームにおける薬物代謝などに重要な役割を持ち、肝細胞に多量に含まれる。ある種の薬物(主にジアゼパム、フニトイン、フェノバルビタールなどの向精神薬)やアルコールなどにより、γ-GTは、ミクロゾーム酵素としての誘導を受けるため、血中濃度は上昇する。この変動は、逸脱酵素であるAST(GOT)やALT(GPT)などのトランスアミナーゼとは全く別の動態を示す。
γ-GTはアルコール性肝障害や薬物性肝障害において特に上昇するが、必ずしもその値が障害の程度を反映するわけではない。ASTやALT値に比べて著しい高値を示すときには、ほとんどがアルコール性肝障害であるが、まれに酵素誘導を伴った細胞障害型の薬物性肝障害の場合もある。
【高値を示す疾患】
肝癌,アルコール性肝障害,肝内胆汁うっ滞,薬物性肝障害,慢性肝炎,肝硬変症,脂肪肝,肝障害,急性肝炎
関連疾患
B17.9.3:急性肝炎 → B15-B19:ウイルス性肝炎
C22.0.1:肝癌 → C15-C26:消化器腫瘍
K70.9.2:アルコール性肝障害 → K70-K77:肝疾患
K71.0.1:肝内胆汁うっ滞 → K70-K77:肝疾患
K71.9.2:薬物性肝障害 → K70-K77:肝疾患
K73.9.2:慢性肝炎 → K70-K77:肝疾患
K74.6.13:肝硬変症 → K70-K77:肝疾患
K76.0.1:脂肪肝 → K70-K77:肝疾患
K76.9.4:肝障害 → K70-K77:肝疾患
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.