WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 12 月 2 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 有効治療濃度 採血時期 |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
08704 |
ピルメノールpirmenol3L899-0000-022-205 |
遠心
|
10 ↓
02 |
4週 冷蔵 |
LC-MS/MS | μg/mL 最小有効治療濃度 0.4 |
管理料[470] B001 2イ |
3~6日 |
項目 コード |
検査項目 |
---|---|
08704 |
ピルメノールpirmenol3L899-0000-022-205 |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
遠心
|
10 ↓
02 |
4週 冷蔵 |
LC-MS/MS |
基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要 日数 |
---|---|---|
μg/mL 最小有効治療濃度 0.4 |
管理料[470] B001 2イ |
3~6日 |
備考
項目
- 最小有効血中濃度は0.40μg/mL前後と推定されています。
算定
- チャート参照:特定薬剤治療管理料
参考
- 主な商品名:ピメノール
「薬毒物検査」分野共通の特記事項
- [ご注意]血中薬物検査をご依頼の際は、分離剤入り採血管は使用しないでください(測定値が分離剤の影響を受ける場合があります)。
診療報酬
- 保険名称:特定疾患治療管理料/特定薬剤治療管理料1
- 実施料:管理料[470]
- 診療報酬区分:B001 2イ
チャート
容器
容器番号10:ヘパリン容器
- 採取量: 4mL・9mL
- 添加剤: ヘパリンNa
- 保管方法:常温
- 有効期間:容器および箱表示
- 主な検査項目: アミノ酸分析,
微量金属,
染色体検査
容器番号02:汎用容器
- 容量: 4mL・10mL
- 添加剤: -
- 保管方法:常温
- 主な検査項目: 血清,血漿提出用
検査項目解説
臨床的意義
心室性の頻脈性不整脈治療剤である。腎不全合併例では半減期が延長する。
1.作用
ピルメノールは、頻脈性不整脈(心室性)に有効な抗不整脈剤である。Vaughan Williams分類では、Ⅰa群に属している。
本剤は、ナトリウムチャネルに作用し、Naの細胞内急速流入を遅らせることにより、刺激伝導速度を遅らせ、不整脈を抑制する。
排泄経路は主に尿中で、投与後48時間で17~25 %が未変化体として排泄される。本剤は腎排泄性の薬剤であるため、腎機能が低下している患者では半減期や血中濃度が延長する可能性がある。例えば腎機能正常例に対し軽度~中等度障害(クレアチニンクリアランス、≧30、<70)の場合は、半減期および血中濃度下面積がそれぞれ約1.5倍、約2倍に延長し、重度障害(クレアチニンクリアランス、<30)ではそれぞれ約1.5倍、約3倍に延長・増大するとされる。したがって、このような症例では血中薬物濃度を適宜測定し、患者ごとに投与量を調節する必要が生じる。
健康成人に50、100、200 mgを経口投与した場合、いずれの投与量でも1.2~1.5時間で最高血中濃度に達し、半減期は約7~11時間と報告されている。
2.禁忌
高度の房室ブロック、洞房ブロックのある患者、鬱血性心不全のある患者、緑内障、尿貯留傾向のある患者、本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者には投与しない。
3.採血時期
次回投与直前(トラフ)。
【主に用いられる疾患】
不整脈
【副作用】
不整脈,心不全,便秘症,口渇症
関連疾患
I49.9.2:不整脈 → I30-I52:その他の心疾患
I49.9.2:不整脈 → I30-I52:その他の心疾患
I50.9.3:心不全 → I30-I52:その他の心疾患
K59.0.13:便秘症 → K55-K64:その他の腸疾患
R63.1.1:口渇症 → R50-R69:全身症状・徴候
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.