WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 12 月 2 日時点の情報です。

項目
コード
検査項目 採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法 基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要日数

20134

ロイシンリッチα2グリコプロテイン
(LRG)leucine-rich alpha-2-glycoprotein(LRG)

5C245-0000-023-062

血液
2

遠心

 

血清
0.4

 

 

 

01

 

 

7日

冷蔵

LA(ラテックス凝集比濁法)

μg/mL

16.0 未満
(炎症性腸疾患の活動期の
判定補助における参考基準値)

268

D007 57

生Ⅰ

2~3日

項目
コード
検査項目

20134

ロイシンリッチα2グリコプロテイン
(LRG)leucine-rich alpha-2-glycoprotein(LRG)

5C245-0000-023-062

採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法
血液
2

遠心

 

血清
0.4

 

 

 

01

 

 

7日

冷蔵

LA(ラテックス凝集比濁法)
基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要
日数

μg/mL

16.0 未満
(炎症性腸疾患の活動期の
判定補助における参考基準値)

268

D007 57

生Ⅰ

2~3日

備考

項目

  • 感染症、リウマチなどの炎症性疾患、一部の悪性腫瘍においてLRG値が上昇することがありますのでご注意ください。

基準

  • 健常者参考値:
    6.48~13.92μg/mL

診療報酬

  • 保険名称:血液化学検査/ロイシンリッチα2グリコプロテイン
  • 実施料:268
  • 診療報酬区分:D007 57
  • 判断料区分:生化学的検査(Ⅰ)

厚生労働省通知原文「注釈」

■ ロイシンリッチα2グリコプロテイン

  • ア 「57」のロイシンリッチα2グリコプロテインは、潰瘍性大腸炎又はクローン病の病態把握を目的として測定した場合に3月に1回を限度として算定できる。ただし、医学的な必要性から、本検査を1月に1回行う場合には、その詳細な理由及び検査結果を診療録及び診療報酬明細書の摘要欄に記載する。
  • イ 「57」のロイシンリッチα2グリコプロテインと、「D003」糞便検査の「9」のカルプロテクチン(糞便)又は「D313」大腸内視鏡検査を同一月中に併せて行った場合は、主たるもののみ算定する。

潰瘍性大腸炎またはクローン病の病態把握を目的として測定する場合は、3月に1回を限度として算定できます。ただし、医学的な必要性から、1月に1回行う場合は、その詳細な理由および検査結果を診療録および診療報酬明細書の摘要欄に記載してください。
「LRG」、「便中カルプロテクチン」または「大腸内視鏡検査」を同一月中に併せて行った場合は、主たるもののみ算定できます。

容器

容器番号01:汎用容器(分離剤入り)

  • 容量: 6mL・8.5mL
  • 添加剤: 凝固促進剤
  • 保管方法:常温
  • 有効期間:容器および箱表示
  • 主な検査項目: -

参考文献

伊藤いづみ, 他: 臨床栄養 135, (6), 748, 2019.
飯田智哉, 他: IBD Research 10, (4), 212, 2019.

検査項目解説

臨床的意義

炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎やクローン病など)の病勢を反映するマーカーである。

 ロイシンリッチα2グリコプロテイン(leucine-rich alpha 2glycoprotein:LRG)は、炎症性腸疾患(IBD)の寛解期と活動期を反映する血清バイオマーカーである。

 IBDは、原因が明らかにされていない慢性非特異性腸炎の総称であり、難病指定されている。潰瘍性大腸炎とクローン病に分類され、腹痛、下痢、血便などの症状を再燃と寛解を繰り返しながら慢性的に推移する炎症性疾患である。比較的若年に発症し、本邦における患者数は21万人以上と推測されており、増加傾向にあると考えられている。

 IBDの治療は、生物学的製剤の進歩により、炎症抑制に有効なTNF-α阻害剤が開発され、ステロイド剤などと組み合わせることにより炎症の沈静化や再燃予防が可能になった。しかし、そのためには疾患活動性を適切に判断することが必要であり、侵襲性の高い内視鏡検査に頼らない炎症性マーカーの登場が待たれていた。

 糞便を材料とするカルプロテクチンは、糞便材料のため疾患特異性が高く、IBDの診断補助に有用である。一方、血清を材料とするLRGは、IBDの活動期の判定補助に有用である。また、潰瘍性大腸炎の活動期の判定には臨床指標(Clinical Activity Index:CAI)、CRPおよびLRGの組み合わせが、クローン病においては臨床指数(Crohn's Disease Index:CDAI)、CRPおよびLRGの組み合わせが活動期の判定補助に、それぞれ有用である。

【高値を示す疾患】

クローン病潰瘍性大腸炎

関連疾患

K50.9.1:クローン病 K50-K52:非感染性腸炎・非感染性大腸炎
K51.9.9:潰瘍性大腸炎 K50-K52:非感染性腸炎・非感染性大腸炎
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.

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