WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 10 月 1 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
02869 |
オリゴクローナルバンド《等電点電気泳動法》oligoclonal bands5A150-0000-098-236 5A150-0000-098-236 |
複数検体
遠心
および
|
01
02 |
4週 冷蔵
4週 冷蔵 |
等電点電気泳動法 | 陰性:バンド数 0~1 本 |
522 D004 11 尿便 |
5~8日 |
項目 コード |
検査項目 |
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02869 |
オリゴクローナルバンド《等電点電気泳動法》oligoclonal bands5A150-0000-098-236 5A150-0000-098-236 |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
複数検体
遠心
および
|
01
02 |
4週 冷蔵
4週 冷蔵 |
等電点電気泳動法 |
基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要 日数 |
---|---|---|
陰性:バンド数 0~1 本 |
522 D004 11 尿便 |
5~8日 |
備考
検体
- 血清、髄液を同時に採取できない場合は、24時間以内に採取して両材料を併せてご提出ください。
参考
- バンド数1本とは、血清中にはなく、髄液中にのみ検出されるバンドを意味します。
診療報酬
- 保険名称:穿刺液・採取液検査/オリゴクローナルバンド
- 実施料:522
- 診療報酬区分:D004 11
- 判断料区分:尿・糞便等検査
「IgGインデックス」、「オリゴクローナルバンド」、「ミエリンベイシック蛋白(MBP)」は多発性硬化症の診断を目的に行った場合に算定できます。
容器
容器番号01:汎用容器(分離剤入り)
- 容量: 6mL・8.5mL
- 添加剤: 凝固促進剤
- 保管方法:常温
- 有効期間:容器および箱表示
- 主な検査項目: -
容器番号02:汎用容器
- 容量: 4mL・10mL
- 添加剤: -
- 保管方法:常温
- 主な検査項目: 血清,血漿提出用
参考文献
中島一郎: Animus 8, 38, 2003.
検査項目解説
臨床的意義
代表的な脱髄疾患である多発性硬化症の診断に有用な検査である。等電点電気泳動法で疾患特異性が向上した。
オリゴクローナルバンド(OB)は、γ-グロブリンであるIgGのうち、複数の特定クローンが特異的に増加したものである。正常髄液中では、このような現象は認められない。電気泳動を行うと、IgG領域に複数の明瞭なバンドが認められることから命名された。
多発性硬化症(multiple sclerosis:MS)とは、中枢神経の脱髄現象により起こる疾患である。神経は軸索を覆う髄鞘により保護されているが、何らかの原因により髄鞘が壊れ、中の神経がむき出しになる脱髄疾患である。このような現象が神経のあちこちで発生し、時間的、空間的に再発を繰り返しながら進行する原因不明の疾患がMSである。
MSの発生頻度には人種差があり、本邦での発生頻度は人口10万人に対し約8~9人と考えられている。MSの平均発症年齢は30歳前後で、小児や60歳以上の高齢者に発症することはまれである。男女比は1:2~3程度で、他の自己免疫疾患同様、女性にやや多い傾向がある。
MSの発症メカニズムには、自己免疫の関与が強く示唆されている。MSの特徴である脱髄は、自己抗体が関与しているといわれているため、OBはMSの診断に重要な検査のひとつとなる。また、欧米では、MSにおけるOBの陽性率は90 %以上と非常に高いといわれており、2001年にMcDonaldらによって提唱された多発性硬化症MSの診断基準にも加えられている。
なお、OBは髄膜炎や脳炎などの感染性中枢神経系疾患や、ギランバレー症候群、ベーチェット病などの中枢神経系疾患でも認められることがあり、MSの病因、病態を理解する上の手がかりとなる。
【陽性を示す疾患】
多発性硬化症
関連疾患
G35.5:多発性硬化症 → G35-G37:中枢神経系の脱髄疾患
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.