WEB総合検査案内 掲載内容は、2025 年 10 月 1 日時点の情報です。
| 項目 コード | 検査項目 | 採取量(mL) 遠心提出量(mL) | 容器 | 安定性 保存 方法 | 検査方法 | 基準値 (単位) | 実施料 診療報酬区分 判断料区分 | 所要日数 | 
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 05457 | 抗RNAポリメラーゼⅢ抗体anti-RNA polymerase 3 antibody5G087-0000-023-023 | 
 遠心 
 | 01 ↓ 02 | 
 
 凍 | EIA | 陰性(-) | 包括170 D014 19 免疫 | 3~9日 | 
| 項目 コード | 検査項目 | 
|---|---|
| 05457 | 抗RNAポリメラーゼⅢ抗体anti-RNA polymerase 3 antibody5G087-0000-023-023 | 
| 採取量(mL) 遠心提出量(mL) | 容器 | 安定性 保存 方法 | 検査方法 | 
|---|---|---|---|
| 
 遠心 
 | 01 ↓ 02 | 
 
 凍 | EIA | 
| 基準値 (単位) | 実施料 診療報酬区分 判断料区分 | 所要 日数 | 
|---|---|---|
| 陰性(-) | 包括170 D014 19 免疫 | 3~9日 | 
備考
基準
- 判定保留28~,<50 
 陽性50 以上
診療報酬
- 保険名称:自己抗体検査/抗RNAポリメラーゼⅢ抗体
- 実施料:包括170
- 診療報酬区分:D014 19
- 判断料区分:免疫学的検査
びまん性型強皮症の確定診断を目的として行った場合に、1回を限度として算定できます。
陽性と認められた患者に関し、腎クリーゼのリスクが高い者については治療方針の決定を目的として行った場合に、腎クリーゼ発症後の者については病勢の指標として測定した場合に、それぞれ3月に1回を限度として算定できます。
容器
参考文献
Kuwana, M. et al.: Arthritis Rheum. 52, 2425, 2005.
検査項目解説
臨床的意義
SScに対し特異性の高い自己抗体検査である。びまん皮膚硬化型全身性強皮症にきわめて特異性が高い。
 抗RNAポリメラーゼⅢ抗体は、リボソームにおいて遺伝子の転写活性を担う酵素であるRNAポリメラーゼⅢに対する自己抗体である。
 全身性強皮症(systemic sclerosis:SSc)は、典型的な症状を示すびまん皮膚硬化型全身性強皮症と、手指や顔面などに限る比較的軽症型の限局皮膚硬化型全身性強皮症に分類される。症状として、レイノー症状や皮膚硬化、逆流性食道炎、手指の屈曲拘縮などが認められる。びまん皮膚硬化型全身性強皮症では、発症後5~6年以内に皮膚硬化の進行および内臓に病変が出現することがある。
 抗RNAポリメラーゼⅢ抗体は、びまん皮膚硬化型全身性強皮症にきわめて特異性が高い抗体である。日本人では、びまん皮膚硬化型全身性強皮症の約70 %が抗Scl-70抗体陽性、約20 %が抗RNAPⅢ抗体陽性とされる。
 一方、限局皮膚硬化型全身性強皮症は皮膚硬化範囲が肘および膝より遠位に限局される。比較的軽症で推移し、予後も比較的良好で、抗セントロメア抗体が多く検出される。
 抗RNAポリメラーゼⅢ抗体とこれらの自己抗体を併せて測定することは、それぞれの病型の鑑別に有用と考えられる。
 なお、抗RNAポリメラーゼⅢ抗体の陽性例では、強皮症腎クリーゼを高頻度に併発するため、全身性強皮症の診断だけでなく、予後予測にも有用とされる。
【陽性を示す疾患】
全身性強皮症,強皮症
備考
- チャート参照:膠原病にみられる特徴的な検査所見
関連疾患
M34.0.1:全身性強皮症  → M30-M36:全身性結合組織疾患
M34.9.1:強皮症  → M30-M36:全身性結合組織疾患
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.


