WEB総合検査案内 掲載内容は、2025 年 10 月 1 日時点の情報です。
| 項目 コード | 検査項目 | 採取量(mL) 遠心提出量(mL) | 容器 | 安定性 保存 方法 | 検査方法 | 基準値 (単位) | 実施料 診療報酬区分 判断料区分 | 所要日数 | 
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 25951 | 抗デスモグレイン3抗体 | 
 遠心 
 
 | 
 
 
 01 | 
 
 2週 冷蔵 | CLEIA | U/mL 20.0 未満 | 270 D014 36 免疫 | 2~4日 | 
| 項目 コード | 検査項目 | 
|---|---|
| 25951 | 抗デスモグレイン3抗体 | 
| 採取量(mL) 遠心提出量(mL) | 容器 | 安定性 保存 方法 | 検査方法 | 
|---|---|---|---|
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 遠心 
 
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 01 | 
 
 2週 冷蔵 | CLEIA | 
| 基準値 (単位) | 実施料 診療報酬区分 判断料区分 | 所要 日数 | 
|---|---|---|
| U/mL 20.0 未満 | 270 D014 36 免疫 | 2~4日 | 
備考
項目
- チャート参照:「抗デスモグレイン抗体」疾患との関連
診療報酬
- 保険名称:自己抗体検査/抗デスモグレイン3抗体
- 実施料:270
- 診療報酬区分:D014 36
- 判断料区分:免疫学的検査
天疱瘡の鑑別診断または経過観察中の治療効果判定を目的として測定した場合に算定できます。なお、鑑別診断目的の対象患者は、厚生労働省難治性疾患政策研究事業研究班による「天疱瘡診断基準」により、天疱瘡が強く疑われる患者とします。
尋常性天疱瘡の患者に対し、経過観察中の治療効果判定の目的で、「抗デスモグレイン1抗体」を併せて測定した場合は、主たるもののみ算定できます。
チャート

参考文献
同上: .
検査項目解説
臨床的意義
自己免疫性水疱症である天疱瘡の診断に有用な検査である。1と3の2つの型を検査することは病態のタイピングに有用である。
 抗デスモグレイン抗体は、デスモグレイン(Dsg)を標的とするIgGクラスの自己抗体である。
 自己免疫性水疱症は、表皮のタンパク質に対する自己抗体が産生されることにより、皮膚に水疱やびらんが形成される疾患の総称で、主に天疱瘡と類天疱瘡の2つに大別される。
 天疱瘡は、表皮および粘膜上皮の細胞間接着装置であるデスモゾームに存在するDsgに対するIgGクラスの抗体が認められる疾患で、主に、尋常性天疱瘡(PV)、落葉状天疱瘡(PF)、腫瘍随伴性天疱瘡(PNP)に分類される。
 さらに、Dsgには現在1~4のアイソタイプが存在し、そのうちデスモグレイン1(Dsg1)とデスモグレイン3(Dsg3)に対する自己抗体が天疱瘡の発症と関連があることが判明しており、いずれも表皮や粘膜のような重層扁平上皮のみに発現している。
 抗Dsg1,3抗体を測定することは天疱瘡の病型把握に有用である。抗Dsg1抗体のみ陽性の場合はPF、抗Dsg3抗体のみ陽性の場合はPVとなる。
 なお、類天疱瘡の診断には抗BP180抗体の測定が有用とされている。
【高値を示す疾患】
落葉状天疱瘡(抗デスモグレイン1抗体),腫瘍随伴性天疱瘡,尋常性天疱瘡
備考
- チャート参照:抗デスモグレイン抗体と疾患
関連疾患
L10.0.1:尋常性天疱瘡  → L10-L14:水疱症
L10.2.1:落葉状天疱瘡  → L10-L14:水疱症
L10.8.1:腫瘍随伴性天疱瘡  → L10-L14:水疱症
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.

