WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 12 月 2 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
27105 |
aPS/PT抗体 |
遠心
|
01 ↓
02 |
3カ月 凍 |
EIA | units IgG 30.0 以下 |
5~16日 |
項目 コード |
検査項目 |
---|---|
27105 |
aPS/PT抗体 |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
遠心
|
01 ↓
02 |
3カ月 凍 |
EIA |
基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要 日数 |
---|---|---|
units IgG 30.0 以下 |
5~16日 |
容器
容器番号01:汎用容器(分離剤入り)
- 容量: 6mL・8.5mL
- 添加剤: 凝固促進剤
- 保管方法:常温
- 有効期間:容器および箱表示
- 主な検査項目: -
容器番号02:汎用容器
- 容量: 4mL・10mL
- 添加剤: -
- 保管方法:常温
- 主な検査項目: 血清,血漿提出用
参考文献
Vlagea, A. et al.: Clin. Appl Thromb Hemost. 19, (3), 289, 2013.
Sciascia, S. et al.: Thrombosis Research 133, (3), 451, 2014.
検査項目解説
臨床的意義
フォスファチジルセリンに結合したプロトロンビンに対する自己抗体を測定する検査である。不育症や血栓症との関連が示唆されている。
フォスファチジルセリン依存性抗プロトロンビン抗体(aPS/PT抗体)は、フォスファチジルセリンに結合したプロトロンビンに対する自己抗体であり、抗リン脂質抗体症候群(APS)との関連が注目されている。
抗リン脂質抗体とは、カルジオリピンなどの電気的陰性およびフォスファチジルエタノールアミンなどの電気的中性リン脂質に対する自己抗体の総称である。
従来より全身性エリテマトーデス(SLE)などの自己免疫疾患患者では、流産や子宮内胎児死亡が多発することが知られている。これらの疾患の発症に抗リン脂質抗体が大きく関連していることが明らかとなり、不育症や抗体の存在により引き起こされる血栓症などをまとめて、APSと称するようになっている。
また、病原性を持つ抗体の多くは、実はリン脂質そのものに対する抗体ではなく、リン脂質に結合するβ2-glycoproteinⅠ(β2GPⅠ)に代表される血漿タンパク質に対する抗体であるということが分かってきた。
本検査は、IgG、IgM両方のaPS/PT抗体が測定され、そのいずれもが静脈性血栓症との関連が示唆されており、LA活性との関連も有意とされている。
【高値を示す疾患】
抗リン脂質抗体症候群,不育症
関連疾患
D68.6.5:抗リン脂質抗体症候群 → D65-D69:凝固障害
R62.8.10:不育症 → R50-R69:全身症状・徴候
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.