WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 12 月 2 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
30298 |
IgE(特異的) |
遠心
|
01 |
12週 冷蔵 |
FEIA | UA /mL 陰性(-) |
110 D015 13 免疫 |
2~3日 |
項目 コード |
検査項目 |
---|---|
30298 |
IgE(特異的) |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
遠心
|
01 |
12週 冷蔵 |
FEIA |
基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要 日数 |
---|---|---|
UA /mL 陰性(-) |
110 D015 13 免疫 |
2~3日 |
備考
項目
- 「Ara h 2」は他のシングルアレルゲンとは判定基準および報告形態が異なります(クラス報告は行いません)。
基準
- 疑陽性0.35~3.99
陽性4.00 以上
報告
- 検査結果が陽性の場合は、問診および「ピーナッツ」の検査結果と併せて、総合的なご判断をお願いします。
- アレルギー検査専用図形報告書では報告されませんのでご注意ください。
診療報酬
- 保険名称:血漿蛋白免疫学的検査/特異的IgE半定量・定量
- 実施料:110
- 診療報酬区分:D015 13
- 判断料区分:免疫学的検査
特異抗原の種類ごとに所定点数を算定できます。ただし、患者から1回に採取した血液を用いて検査を行った場合は、1430点を限度として算定します。
容器
容器番号01:汎用容器(分離剤入り)
- 容量: 6mL・8.5mL
- 添加剤: 凝固促進剤
- 保管方法:常温
- 有効期間:容器および箱表示
- 主な検査項目: -
検査項目解説
臨床的意義
ピーナッツアレルギーのコンポーネント検査である。
ピーナッツ(落花生)は、重篤な症状を起こすアレルゲンの1つとして、食品衛生法上表示が義務付けられている食物である。重篤なアナフィラキシーショックを起こすことがあり、食物アレルギーの中では死亡例も報告されている。
ピーナッツアレルギーの検査には通常、粗精製抗原を用いた特異的IgE検査を行うが、ピーナッツのアレルゲンはAra h 1,2などのいくつかのコンポーネントにより構成されていることが分かってきた。この中の1,2,3に対する特異的IgEの存在が真のピーナッツアレルギーとされ、重篤な反応を起こすリスクが高いと考えられている。
Ara h 1はピーナッツの主要なアレルゲン物質で強いアレルギー活性を持ち、高濃度NaClの存在下などでさらに活性が増強される。
また、Ara h 2はそれ自体も強いアレルギー活性があるが、α-アミラーゼ/トリプシンインヒビター活性を有する。高温で処理されることによりトリプシンインヒビター活性がさらに数倍増強されるため、Ara h 1の消化を阻害し、さらにアレルギー活性を高める。ピーナッツをボイルして食することが多い中国などと比較し、ローストなどの高温処理して摂取することが多い欧米で重篤例が多いのはこのためと考えられている。
さらに、Ara h 2は即時型ピーナッツアレルギー(IM型)に対して陽性率が高く、ピーナッツ摂取によるアレルギー症状の誘発リスクを持つ可能性のある患者を高い確率で選別することが可能である。
海外ではピーナッツ特異的IgEとAra h 2検査を併用することにより、危険を伴う食物経口負荷試験(OFC)の必要性を1/2~2/3に減少させることが可能であるという報告がある。Ara h 2を測定することは、ピーナッツ負荷試験陽性予測因子の補助診断として有用であり、より正確なピーナッツアレルギーの診断が可能になると考えられる。
【陽性を示す疾患】
ピーナッツアレルギー
関連疾患
T78.1.19:ピーナッツアレルギー → T66-T78:アレルギー等その他の外因による作用
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.