WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 12 月 2 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
49053 |
HTLV-1/ATL HAS-Flow解析(R) |
または
|
10
13 |
24時間 常温
24時間 常温 |
フローサイトメトリー法 | 1940 D005 15 血液 |
2~3日 |
項目 コード |
検査項目 |
---|---|
49053 |
HTLV-1/ATL HAS-Flow解析(R) |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
または
|
10
13 |
24時間 常温
24時間 常温 |
フローサイトメトリー法 |
基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要 日数 |
---|---|---|
1940 D005 15 血液 |
2~3日 |
備考
項目
- 受付曜日:月~金曜日(土曜日は受付不可)
検体
- 検体採取後、24時間以内に弊社検査室に搬入されるようお願いします。
「細胞性免疫検査」分野共通の特記事項
- [お願い]細胞性免疫検査をご依頼の際は、専用依頼書をご使用ください。また、注意事項がありますので、「細胞性免疫検査のご依頼について」(チャート参照)をご確認ください。
「細胞形態検査」中分類共通の特記事項
- 土曜日受付可能な項目も日曜日、月曜日が連休となる場合は受託できません。
診療報酬
- 保険名称:血液形態・機能検査/造血器腫瘍細胞抗原検査(一連につき)
- 実施料:1940
- 診療報酬区分:D005 15
- 判断料区分:血液学的検査
容器
容器番号10:ヘパリン容器
- 採取量: 4mL・9mL
- 添加剤: ヘパリンNa
- 保管方法:常温
- 有効期間:容器および箱表示
- 主な検査項目: アミノ酸分析,
微量金属,
染色体検査
容器番号13:血液学容器
- 採取量: 2mL・3mL・4mL
- 添加剤: EDTA-2K
- 保管方法:常温
- 有効期間:容器および箱表示
- 主な検査項目: 末梢血液一般検査,
血液像,
血液型,
直接クームス試験,
遺伝子検査
参考文献
内丸 薫: 臨床病理 66, (8), 867, 2018.
検査項目解説
臨床的意義
細胞表面抗原であるCD7の発現低下やCADM1の発現増加を調べ、HTLV-1感染からATL発症に至るまでの病態把握や発症予測に有用な検査である。
成人T細胞白血病(adult t-cell leukemia:ATL)は、HTLV-1(human t-cell leukemia virus type1)の感染によって引き起こされる造血器悪性腫瘍であり、主要な感染経路は母子感染、特に乳児期の授乳が多い。2008年の厚生労働省の調査による推定キャリア数は約108万人とされており、西南日本に感染者の偏在が認められている。
HTLV-1が感染するとT細胞内にプロウイルスとして存在し、自然に消失することはなく終生感染が持続するが、ほとんどが無症候性キャリアとして推移し、数十年のときを経てその約5 %がATLを発症する。ATLを発症すると高度の免疫不全を引き起こし、さまざまな日和見感染症を合併することが知られている。潜伏期間は非常に長いため、その間の病態把握や発症予測が重要となる。
HAS-Flow解析は、フローサイトメトリーを用いて表面抗原の発現量からATLの発症を予測する研究検査である。本解析では、無症候性キャリアからくすぶり型/慢性型ATL(indolent ATL)への病態の進行に伴うCD7の発現の低下、CADM1(cell adhesion molecule 1)の発現の増加を評価することが可能である。
【異常を示す疾患】
リンパ性白血病,HTLV-1キャリア
関連疾患
C91:リンパ性白血病 → C81-C96:リンパ組織・造血器腫瘍
Z22.6.1:HTLV-1キャリア → Z20-Z29:ウイルスキャリア等の伝染病関連疾患
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.