WEB総合検査案内 掲載内容は、2025 年 7 月 1 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 基準値 | 実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
13790 |
大腸癌 DNAメチル化検出検査8Z060-9952-075-862 |
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30 |
常温 |
リアルタイムPCR法 | 2500 D004-2 1イ(1) 遺染 |
5~8日 |
項目 コード |
検査項目 |
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13790 |
大腸癌 DNAメチル化検出検査8Z060-9952-075-862 |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
|
30 |
常温 |
リアルタイムPCR法 |
基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要 日数 |
---|---|---|
2500 D004-2 1イ(1) 遺染 |
5~8日 |
備考
項目
- 受付曜日:月~金曜日(休日は受付不可)
- 本検査は[45617]大腸癌 RAS/BRAF変異解析の結果が、RAS遺伝子変異陰性であった方を検査対象としています。
依頼
- 『遺伝子検査依頼書』をご利用ください。
検体
- 病理組織診断にて腫瘍が認められた部位を本検査で必要な腫瘍細胞含有率が20%以上となるようにマーク(実線で囲む)したHE染色スライドを併せてご提出ください。HE染色スライドの提出がない場合やマークがない場合には、スライド全体を使用します。腫瘍細胞含有率が不足の場合は、偽陰性の可能性があることをご了承願います。
- すでに行われた[45617]大腸癌 RAS/BRAF変異解析から追加の際は、腫瘍細胞含有率が20%未満であった場合は偽陰性の可能性があります。
- マークした組織面積が3mm×3mm(9mm2)以上で5枚(5μm厚)をご提出ください。
- 強酸による脱灰操作をした検体は検査できません。
- ホルマリン固定検体では、固定条件によって核酸の断片化が著しく、解析不能となる場合があります。組織検体の推奨固定時間は6~48時間です。微小な組織検体や細胞検体では固定時間の短縮化が望ましいとされています。腫瘍細胞含有率は面積ではなく、全有核細胞に対する総腫瘍細胞数で判断してください。検体の取り扱いについては、日本病理学会「ゲノム診療用病理組織検体取扱い規程」および日本臨床腫瘍学会「大腸がん診療における遺伝子関連検査等のガイダンス」をご参照ください。
診療報酬
- 保険名称:悪性腫瘍組織検査/DNAメチル化検出検査
- 実施料:2500
- 診療報酬区分:D004-2 1イ(1)
- 判断料区分:遺伝子関連・染色体検査
RAS遺伝子野生型の治癒切除不能な進行・再発の結腸・直腸癌における治療薬の選択の補助に用いるものとしてDNAメチル化状態の検出を行った場合に、「D004-2」悪性腫瘍組織検査の「1」悪性腫瘍遺伝子検査「イ」処理が容易なもの「(1)」医薬品の適応判定の補助等に用いるものの所定点数を準用し、患者1人につき1回に限り算定できます。
参考文献
Ouchi K, et al.: Cancer Science 113, 1057, 2022.
検査項目解説
臨床的意義
大腸癌細胞のDNAメチル化状態を把握することで、抗EGFR抗体薬の選択の補助を目的とした検査である。
大腸癌 DNAメチル化検出検査は、大腸癌細胞のDNAメチル化状態を把握することで、抗EGFR抗体薬の選択の補助を目的とした検査である。
DNAメチル化は一般的に、シトシン塩基とグアニン塩基が連続したCpG配列中に生じ、シトシンにメチル基が付加された化学修飾である。メチル化したDNAはエピジェネティックな変化がもたらされる。大腸癌におけるDNAメチル化は抗EGFR抗体薬の治療効果と関連し、進行・再発大腸癌におけるRAS遺伝子野生型では、低メチル化(LMCC)群は高メチル化(HMCC)群と比較して抗EGFR抗体薬の治療効果が優位に良好なことが明らかにされている。
本検査はDNAメチル化状態を反映する16カ所のCpG領域を検出し、高メチルまたは低メチルのメチル化ステータスを判別する。
【異常を示す疾患】
大腸癌
関連疾患
C18.9.12:大腸癌 → C15-C26:消化器腫瘍
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.