WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 12 月 2 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
01680 |
第ⅩⅢ因子定量 |
遠心
|
15 ↓ 02 |
凍 |
LA(ラテックス凝集比濁法) | % 70 以上 |
包括223 D006 29 血液 |
2~5日 |
項目 コード |
検査項目 |
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01680 |
第ⅩⅢ因子定量 |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
遠心
|
15 ↓ 02 |
凍 |
LA(ラテックス凝集比濁法) |
基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要 日数 |
---|---|---|
% 70 以上 |
包括223 D006 29 血液 |
2~5日 |
備考
検体
- 必ず血漿分離の上、ご提出ください。
- 検体提出(容器番号02)は、4mL容器をご使用ください。
- チャート参照:出血凝固検査において、多項目同時依頼の際の必要血漿量は、[0.40 + (0.10 x 依頼項目数)]mLが目安となります。
「出血凝固検査」中分類共通の特記事項
- クエン酸血漿をご提出の際は、3.2%クエン酸ナトリウム液0.2mL入り容器に血液1.8mLを正確に入れ、全量2.0mLにしてよく混和後、温度設定18℃~25℃、1,500×gで15分以上または2,000×gで10分以上遠心分離し、血漿を凍結してご提出ください。
[ご参考]「遠心力の換算表」(チャート参照)を掲載しています。
診療報酬
- 保険名称:出血・凝固検査/凝固因子(第Ⅱ因子、第Ⅴ因子、第Ⅶ因子、第Ⅷ因子、第Ⅸ因子、第Ⅹ因子、第ⅩⅠ因子、第ⅩⅡ因子、第ⅩⅢ因子)
- 実施料:包括223
- 診療報酬区分:D006 29
- 判断料区分:血液学的検査
チャート
容器
容器番号15:血液凝固検査用容器
- 採取量: 1.8mL
- 添加剤:
3.2%クエン酸Na
0.2mL - 保管方法:常温
- 有効期間:容器および外袋表示
- 主な検査項目: 凝固因子活性,
PT,APTT,FIB,
AT,血中FDP
容器番号02:汎用容器
- 容量: 4mL・10mL
- 添加剤: -
- 保管方法:常温
- 主な検査項目: 血清,血漿提出用
参考文献
Alhomsi, K. et al.: XXIst Congress of the International Society on Thrombosis and Haemostasis, 2007.
検査項目解説
臨床的意義
凝固系機序の最終段階で働く因子である。フィブリン安定化因子とも呼ばれ、出血性素因のスクリーニング検査として用いられる。
第ⅩⅢ因子(F13)は、フィブリン安定化因子(FSF)とも呼ばれ、血液凝固の最終段階で主にフィブリン間のクロスリンク(架橋結合)を促進し、強固なフィブリン塊を形成させる。これと同時に、フィブロネクチン、α2PI、コラーゲンなどにも作用して、フィブリンとの間にクロスリンクをつくり、止血の維持と線溶亢進による出血傾向を防ぎ創傷治癒に働く。肝臓の他、骨髄巨核球、マクロファージなどで産生される分子量約360,000のタンパク質である。
通常、出血性素因のスクリーニング検査として用いられるPT・APTTでは、F13低下による出血傾向は捉えられないため、創傷治癒遅延が認められたときにF13活性が測定される。
F13は、凝固亢進によりフィブリンクロットに取りこまれるため、播種性血管内凝固(DIC)はもとより大手術、特に創傷面の大きい手術時にも一過性のレベル低下がみられる。さらに、採血時の手技的原因で一部検体が凝固しても同じような理由で低下するので注意を必要とする。
【低値を示す疾患】
白血病,播種性血管内凝固,第XIII因子欠乏症,肝障害,悪性腫瘍
関連疾患
C80.9.7:悪性腫瘍 → C76-C80:その他の部位不明腫瘍
C95.9.1:白血病 → C81-C96:リンパ組織・造血器腫瘍
D65.8:播種性血管内凝固 → D65-D69:凝固障害
D68.2.12:第XIII因子欠乏症 → D65-D69:凝固障害
K76.9.4:肝障害 → K70-K77:肝疾患
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.