検査項目解説 掲載内容は、2022 年 5 月 1 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
30324 |
CK-MB定量 (CPK-MB定量)3B015-0000-023-051 |
遠心
|
01 ↓ 02 |
凍 |
CLIA | ng/mL 2.2 以下 |
90 D007 22 生Ⅰ |
2~3日 |
項目 コード |
検査項目 |
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30324 |
CK-MB定量 (CPK-MB定量)3B015-0000-023-051 |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
遠心
|
01 ↓ 02 |
凍 |
CLIA |
基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要 日数 |
---|---|---|
ng/mL 2.2 以下 |
90 D007 22 生Ⅰ |
2~3日 |
備考
参考
- 総合検査依頼書のマークチェックで依頼可能な項目です。
診療報酬
- 保険名称:血液化学検査/CK-MB(蛋白量測定)
- 実施料:90
- 診療報酬区分:D007 22
- 判断料区分:生化学的検査(Ⅰ)
容器
臨床的意義
CKが高値の場合に由来臓器を調べる検査。脳、骨格筋、心筋由来別にCK-BB、MM、MBに分けられる。
クレアチンキナーゼ(CK)はクレアチンフォスフォキナーゼ(CPK)ともいわれ、クレアチンリン酸とADPからクレアチンとATPを生成する酵素である。骨格筋、心筋、平滑筋、脳などに多く含まれ、それらの部位が損傷を受けると血中に逸脱する。
ヒトCKはすべて2量体で臓器特異性があり、骨格筋型(MM)、脳型(BB)、ハイブリッド型(MB、心筋型)の三つのアイソザイムで構成される。通常、血中では大半が骨格筋型のCK-MMであり、CK-BBはほとんど認められず、CK-MBは心筋の障害以外はわずかに検出されるにすぎない。また、異常分画としてミトコンドリア由来のCKや、免疫グロブリン結合型のCKも存在する。これらはアイソザイムのザイモグラムパターン(泳動像)により推測することが可能である。
MB型は心筋由来であるため、心筋逸脱マーカーとしてCK-MBの蛋白量が測定され、心筋梗塞の診断や発作時のモニタリングによく用いられる(CK-MBの項参照)。
血中CKは骨格筋の量を反映するため、総CK活性には性差が認められる。女性は男性よりも低値である。また、筋肉注射、激しい運動(不慣れの場合は顕著)、採血時の大泣き、カウンターショック等でも上昇がみられる。また、CKは血球中には含まれていないが、溶血検体の場合は赤血球中のadenylate kinaseによりCKが見かけ上高値となる場合がある。
【高値を示す病態】
[CK-BB] 脳挫傷、ウイルス性髄膜炎、心停止などの血流障害などによる脳障害、悪性腫瘍(前立腺、膀胱、消化器、乳癌、肺癌など)
[CK-MB] 急性心筋梗塞、心筋障害の急性期、アルコール依存症、アルコール性ミオパチー
[CK-MM] 筋原性疾患(横紋筋融解症、進行性筋ジストロフィー、多発性筋炎など)、甲状腺機能低下症 など
(具体例はチャート欄参照)
【低値を示す病態】
甲状腺機能亢進症、全身性エリテマトーデス、シェーグレン症候群、関節リウマチ など