WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 11 月 1 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
11790 |
β-リポ蛋白 |
遠心
|
01 |
4週 冷蔵 |
比濁法 | mg/dL 169~586 |
1~2日 |
項目 コード |
検査項目 |
---|---|
11790 |
β-リポ蛋白 |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
遠心
|
01 |
4週 冷蔵 |
比濁法 |
基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要 日数 |
---|---|---|
mg/dL 169~586 |
1~2日 |
備考
検体
- チャート参照:生化学検査・免疫血清学検査などにおいて、多項目同時依頼の際の必要血清量は、[0.45 + (0.05 x 依頼項目数)]mLが目安となります。
参考
- 総合検査依頼書のマークチェックで依頼可能な項目です。
チャート
容器
容器番号01:汎用容器(分離剤入り)
- 容量: 6mL・8.5mL
- 添加剤: 凝固促進剤
- 保管方法:常温
- 有効期間:容器および箱表示
- 主な検査項目: -
参考文献
小出朝男, 他: 臨床病理(特集第21号), 82, 1975.
検査項目解説
臨床的意義
脂質の異常を総合的に把握する指標である。異常が見られた場合にはリポ蛋白分画などの検査を行い、型を判定する。
ヒト血清中の主なリポ蛋白には、高比重リポ蛋白(high density lipoprotein:HDL)、低比重リポ蛋白(low density lipoprotein:LDL)、超低比重リポ蛋白(very low density lipoprotein:VLDL)、カイロミクロン(chylomicron:CM)などがあるが、その中でHDL以外のものをβ-リポ蛋白(β-LP)と呼ぶ。すなわち、血中に存在する大部分の脂質は、β-LPに含まれていると考えてよい。
β-リポ蛋白の一種であるVLDLは肝臓で生成された後、LDLなどに変化する。また、CMは小腸で生成され、胸管を経て血中に入る。リポ蛋白濃度の日内変動をみると、LDLやVLDLはあまり変化しないが、CMは食後から数時間にかけて高値を示す。一方、年齢別では加齢によりLDLやVLDLは高値を示し、女性は閉経後高値となる。
組成からみるとβ-LPに含まれる脂質の約50 %がコレステロールであり、リン脂質が35 %、中性脂肪が15 %を占める。β-LPの変動はこれらの動きを反映しており、個々の脂質やリポ蛋白分画の測定が、病態の判定には必要となる。
【高値を示す疾患】
甲状腺機能低下症,家族性高リポ蛋白血症2a型,家族性高リポ蛋白血症2b型,高リポ蛋白血症,ネフローゼ症候群
【低値を示す疾患】
甲状腺機能亢進症,無ベータリポ蛋白血症,肝硬変症
関連疾患
E03.9.4:甲状腺機能低下症 → E00-E07:甲状腺疾患
E78.0.8:家族性高リポ蛋白血症2a型 → E70-E90:代謝疾患
E78.2.1:家族性高リポ蛋白血症2b型 → E70-E90:代謝疾患
E78.5.1:高リポ蛋白血症 → E70-E90:代謝疾患
N04.9.3:ネフローゼ症候群 → N00-N08:糸球体疾患
E05.9.5:甲状腺機能亢進症 → E00-E07:甲状腺疾患
E78.6.11:無ベータリポ蛋白血症 → E70-E90:代謝疾患
K74.6.13:肝硬変症 → K70-K77:肝疾患
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.