検査項目解説 掲載内容は、2022 年 5 月 1 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
01628 |
カドミウム (Cd) 〈尿〉3K120-0000-001-274 |
単独検体
|
指定容器
59 |
3週 冷蔵 |
原子吸光法 | μg/L 3.8 以下 |
5~11日 |
項目 コード |
検査項目 |
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01628 |
カドミウム (Cd) 〈尿〉3K120-0000-001-274 |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
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単独検体
|
指定容器
59 |
3週 冷蔵 |
原子吸光法 |
基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要 日数 |
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μg/L 3.8 以下 |
5~11日 |
備考
検体
- 必ず指定容器を使用し、専用検体としてご提出ください(同じ容器を用いる項目は同一検体でも可)。
基準
- 産業衛生関連検査としてご依頼の場合の基準値は、チャート参照:産業衛生関連検査一覧
チャート

臨床的意義
カドミウムの暴露・中毒を判定するための検査。
カドミウム(Cd)は以前メッキ等に広く用いられていた金属で、現在でも顔料や合金等に使用されている。また、富山県神通川流域で発生した骨に激痛を伴う「イタイイタイ病」の起因物質としても有名である。
本病における骨軟化症とCdの因果関係は認められているが、発症機序は詳しく解明されていない。
経口または経皮的に生体内に取り込まれたCdは、その大部分がカドミウムチオネインの形で肝に蓄積し、血液に流れ込んでさらに腎に蓄積する。その一部は尿中に排泄される。尿中Cd濃度は血中、腎皮質中、さらに尿細管での再吸収率により変動するため、体内へのCd負荷量のモニタリングに用いられる。また、血中Cd濃度は最近の暴露量のモニタリング指標として用いられている。
低濃度のCdの吸入では咳、息切れ、呼吸困難などの症状を呈することがある。慢性的に経口摂取すると腎近位尿細管異常を起こす。
【高値を示す病態】
カドミウム暴露、中毒
参考文献
Lagesson, V. and Andrasko, L.: Clin. Chem. 25, 1948, 1948.