検査項目解説 掲載内容は、2022 年 5 月 1 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
04005 |
赤血球プロトポルフィリン3J055-0000-019-204 |
|
64 |
3週 冷蔵 |
HPLC | μg/dL 全血 |
272 D007 56 生Ⅰ |
4~10日 |
項目 コード |
検査項目 |
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04005 |
赤血球プロトポルフィリン3J055-0000-019-204 |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
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|
64 |
3週 冷蔵 |
HPLC |
基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要 日数 |
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μg/dL 全血 |
272 D007 56 生Ⅰ |
4~10日 |
備考
基準
- 産業衛生関連検査としてご依頼の場合の基準値は、チャート参照:産業衛生関連検査一覧
診療報酬
- 保険名称:血液化学検査/赤血球プロトポルフィリン
- 実施料:272
- 診療報酬区分:D007 56
- 判断料区分:生化学的検査(Ⅰ)
チャート

臨床的意義
骨髄や肝臓に存在するポルフィリン体の一種。ポルフィリン症の鑑別、鉛中毒のスクリーニングに用いられる検査。
プロトポルフィリンは、骨髄および肝臓に存在するヘム合成系の中間代謝物であるポルフィリン体の一つである。
グリシンおよびスクシニル-CoAからデルタアミノレブリン酸合成酵素の作用で合成されるデルタアミノレブリン酸(δ-ALA)にプロトポルフィリンは由来する(チャート欄参照)。δ-ALAは、ALA脱水酵素によってポルフォビリノーゲンとなり、さらにウロポルフィリン→コプロポルフィリン→プロトポルフィリンを経てヘムの合成材料となる。
したがって、他のポルフィリン関連検査とともに赤血球プロトポルフィリンの測定は、ヘム合成過程に異常を示すポルフィリン症の鑑別診断、および尿中排泄増加の見られる鉛中毒のスクリーニング検査に有用である。
【高値を示す病態】
鉛中毒、erythropoietic protoporphyria、先天性ポルフィリン症、鉄欠乏性貧血
【低値を示す病態】
低値側の臨床的意義は少ない
参考文献
労働省労働基準局労働衛生課(監修): 鉛健康診断のすすめ方, 81, (社)全国労働衛生団体連合会事務局, 東京, 1990.