WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 11 月 1 日時点の情報です。

項目
コード
検査項目 採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法 基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要日数

01643

メタノールmethanol

3K065-0000-001-202

 

尿
2

 

25

15日

GC

mg/L

3 未満

4~6日

項目
コード
検査項目

01643

メタノールmethanol

3K065-0000-001-202

採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法

 

尿
2

 

25

15日

GC
基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要
日数

mg/L

3 未満

4~6日

備考

基準

  • 検出限界未満を基準値とします。
  • 産業衛生関連検査としてご依頼の場合の基準値は、チャート参照:産業衛生関連検査一覧

チャート

産業衛生関連検査一覧

容器

容器番号25:尿一般容器

  • 容量: 10mL
  • 添加剤: -
  • 保管方法:常温
  • 主な検査項目: 尿一般検査

参考文献

深掘すみ江, 中明賢二: 労働科学 59, 555, 1983.

検査項目解説

臨床的意義

メタノール中毒の判断に有用な検査である。中毒時にはアシドーシスにより失明や死に至ることがある。

 メタノール(CH3OH)は、メチルアルコールとも呼ばれる無色透明、揮発性のある液体で、燃料、溶剤などに用いられる。

 皮膚、粘膜に刺激作用がある他、芳香性があり、吸入すると頭痛、悪心、眩暈、複視を来す。経口的に摂取すると、アルコール脱水素酵素によりホルムアルデヒドからギ酸へと代謝され、ギ酸による代謝性アシドーシスにより昏睡、痙攣から死に至ることがある。また、救命されても予後に失明などの視力障害を残すことがある。

 100 %メタノールによるヒトの経口致死量は、30~100 mLである。

 メタノールを摂取した場合、一般に摂取後18~24時間は無症状の場合が多いが、初期症状として悪心、嘔吐、めまい、酩酊などがあり、重症例では脳浮腫を呈し徐脈から呼吸停止、心停止に至る。また、消化器を直接刺激するために腹痛、下痢、急性膵炎なども来す。

 治療は早期(摂取後3時間以内)であればまず胃洗浄で対応する。重症例では血液透析を行い、代謝性アシドーシスの補正を行う。メタノールは代謝速度がエタノールの約1/9(成人のエタノール酸化速度は7.0 g/hr)と遅いため、拮抗剤としてエタノールを投与することもあり、この場合は血中エタノール濃度を100 mg/dLに保つ。視力障害を発現する前に適切な治療を開始することが重要とされる。

【高値を示す疾患】

メチルアルコール中毒危険因子への職業的曝露

関連疾患

T51.1.1:メチルアルコール中毒 T51-T65:薬用を主としない物質の毒作用
Z57:危険因子への職業的曝露 Z55-Z65:危険因子への曝露
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.

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