WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 11 月 1 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
27837 |
尿中メチルイソブチルケトン |
単独検体
|
25 |
4週 冷蔵 |
GC | mg/L 1 以下 |
5~11日 |
項目 コード |
検査項目 |
---|---|
27837 |
尿中メチルイソブチルケトン |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
単独検体
|
25 |
4週 冷蔵 |
GC |
基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要 日数 |
---|---|---|
mg/L 1 以下 |
5~11日 |
備考
検体
- 必ず専用検体(単独検体)として、5mLをご提出ください。
- 採尿はその日の作業終了後に実施してください。測定対象物質が揮発性物質のため、採尿後は直ちに25番容器に移注し、冷蔵にてご提出ください。
「産業衛生関連検査」中分類共通の特記事項
- 尿検体で複数項目の「産業衛生関連検査」をご依頼の場合は、25番容器で尿6mLをご提出ください。
作業終了の2時間前に一度排尿し、その後は排尿せずに、作業終了後に採尿したものをご提出ください。
[ご参考]「産業衛生関連検査一覧」(チャート参照)を掲載しています。
容器
容器番号25:尿一般容器
- 容量: 10mL
- 添加剤: -
- 保管方法:常温
- 主な検査項目: 尿一般検査
検査項目解説
臨床的意義
メチルイソブチルケトンの暴露状態を把握するための検査である。
メチルイソブチルケトン(methyl isobutyl ketone:MIBK)は、ケトンに分類される有機溶媒であるが、アセトンなどの他のケトン類と異なり水に溶けにくい性質を持っている。MIBKは特有の甘い匂いを持つ無色液体で、加熱により爆発性が高まることが知られているが合成樹脂などの溶媒、塗料、接着剤などの溶剤として商業的に用いられる。
令和2年に『特定化学物質障害予防規則』の改正により、特殊健康診断の一次健診において医師が認める場合に尿中のMIBKが測定されることになった。すなわち、MIBKの使用者に対し尿中のMIBKを測定することにより暴露の有無を把握するための検査となる。
経口や吸入により暴露された動物は、低い急性毒性を持つが、正確な50 %致死濃度のデータは存在しない。ヒトでは呼吸器系への刺激や麻酔作用、中枢神経症状が認められる。
遺伝毒性はないことが示されているがIARC(International Agency for Research on Cancer:国際がん研究機関)においては、グループ2B発がん性の可能性がある物質に分類されている。
【高値を示す疾患】
危険因子への職業的曝露
関連疾患
Z57:危険因子への職業的曝露 → Z55-Z65:危険因子への曝露
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.