WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 4 月 1 日時点の情報です。

項目
コード
検査項目 採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法 有効治療濃度
採血時期
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要日数

05734

アミオダロン

3L800-0000-022-205

血液
2

遠心

 

ヘパリン血漿
0.5

10

 

02

 

 

3週

冷蔵

LC-MS/MS

ng/mL

投与直前(トラフ)

管理料[470]

B001 2イ

3~4日

項目
コード
検査項目

05734

アミオダロン

3L800-0000-022-205

採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法
血液
2

遠心

 

ヘパリン血漿
0.5

10

 

02

 

 

3週

冷蔵

LC-MS/MS
基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要
日数

ng/mL

投与直前(トラフ)

管理料[470]

B001 2イ

3~4日

備考

項目

  • アミオダロンおよび主代謝物であるモノデスエチルアミオダロンの各定量値をご報告します。

算定

  • チャート参照:特定薬剤治療管理料

参考

  • 主な商品名:アンカロン

「薬毒物検査」分野共通の特記事項

  • [ご注意]血中薬物検査をご依頼の際は、分離剤入り採血管は使用しないでください(測定値が分離剤の影響を受ける場合があります)。

診療報酬

  • 保険名称:特定疾患治療管理料/特定薬剤治療管理料1
  • 実施料:管理料[470]
  • 診療報酬区分:B001 2イ

チャート

特定薬剤治療管理料

容器

容器番号10:ヘパリン容器

  • 採取量: 4mL・9mL
  • 添加剤: ヘパリンNa
  • 保管方法:常温
  • 有効期間:容器および箱表示
  • 主な検査項目: アミノ酸分析,
    微量金属,
    染色体検査

容器番号02:汎用容器

  • 容量: 4mL・10mL
  • 添加剤: -
  • 保管方法:常温
  • 主な検査項目: 血清,血漿提出用

検査項目解説

臨床的意義

強力な抗不整脈剤である。血中半減期がきわめて長いため、副作用や併用薬に注意が必要である。

1.作用
 アミオダロン(C25H29I2NO3・HCl)は、抗不整脈剤である。Vaughan Williams分類では、Ⅲ群に属している。

 主な作用には、カリウムチャネル抑制作用やβ遮断作用、カルシウムチャネル抑制作用、ナトリウムチャネル抑制作用が知られている。心室筋とプルキンエ線維の活動電位持続時間を延長し、不応期を延長する作用を持つ。生命に危険のある重症な心室細動、心室頻拍、肥大型心筋症に伴う心房細動の治療に用いられる薬剤である。

 本剤は作用が強く、高頻度で副作用が報告されている。注意すべきは長期使用した後の血中半減期が19~53日ときわめて長いため、投与を中止しても、一定期間は相互作用を有する薬剤の併用に留意しなければならない。併用禁忌薬にはリトナビル、併用注意薬にはワーファリン,ジゴキシン,キニジン,メキシレチン,ジソピラミド,プロカインアミド,テオフィリン,βブロッカー,Ca拮抗剤など、循環器疾患に使用頻度の高い薬剤が多く含まれている。このため本剤の使用は、致死的不整脈治療の十分な経験のある医師が設備の整った施設で生命に危険のある再発性不整脈で他の抗不整脈剤が無効か、または使用できない場合に限り使用するという適応への厳しい条件が設けられている。

 副作用としては角膜色素沈着、リバースT3値上昇、甲状腺機能低下症、肺機能障害に加え、重大なものにTorsades de pointes、間質性肺炎、肺線維症、肺胞炎が知られ、既存の不整脈を悪化させ心不全や心停止などが現れることがある。

2.禁忌
 重篤な洞不全症候群のある患者、2度以上の房室ブロックのある患者、本剤に対する過敏症の既往歴のある患者、リトナビルを投与中の患者、スパルフロキサシンを投与中の患者には投与しない。

3.採血時期
 次回投与直前(トラフ)。

【主に用いられる疾患】

不整脈

【副作用】

不整脈心不全間質性肺炎

関連疾患

I49.9.2:不整脈 I30-I52:その他の心疾患
I49.9.2:不整脈 I30-I52:その他の心疾患
I50.9.3:心不全 I30-I52:その他の心疾患
J84.9.1:間質性肺炎 J80-J84:その他の肺疾患
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.

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