検査項目解説 掲載内容は、2022 年 5 月 1 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 有効治療濃度 採血時期 |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
01603 |
ハロペリドール3L300-0000-023-024 |
遠心
|
03 ↓
02 |
4週 冷蔵 |
EIA(CEDIA) | ng/mL 3~17 |
管理料[470] B001 2イ |
2~3日 |
項目 コード |
検査項目 |
---|---|
01603 |
ハロペリドール3L300-0000-023-024 |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
遠心
|
03 ↓
02 |
4週 冷蔵 |
EIA(CEDIA) |
基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要 日数 |
---|---|---|
ng/mL 3~17 |
管理料[470] B001 2イ |
2~3日 |
備考
項目
- 本検査は、ハロペリドールとブロムペリドールにほぼ同等の交差反応性を示します。したがって、2薬剤を併用している患者ではそれぞれの薬剤の正確な測定値を得ることはできません。
検体
- 半減期が長いため随時も可能ですが、同一患者では一定時刻に採血することが推奨されます。
算定
- チャート参照:特定薬剤治療管理料
参考
- 主な商品名:セレネース、ハロステン
- 総合検査依頼書のマークチェックで依頼可能な項目です。
「薬毒物検査」分野共通の特記事項
- [ご注意]血中薬物検査をご依頼の際は、分離剤入り採血管は使用しないでください(測定値が分離剤の影響を受ける場合があります)。
診療報酬
- 保険名称:特定疾患治療管理料/特定薬剤治療管理料1
- 実施料:管理料[470]
- 診療報酬区分:B001 2イ
チャート

容器
臨床的意義
統合失調症、双極性障害の治療に用いられるブチロフェノン系向精神薬の血中濃度測定。
1. 作用
精神安定作用と制吐作用をもつ向精神薬である。過剰投与で血圧降下や頻脈、錐体外路症状を呈する。
本剤はブチロフェノン系抗精神病剤で、フェノチアジン系に類似する薬理作用を持つが、フェノチアジン系のクロルプロマジンよりもかなり強い作用を持つ。作用機序は中枢神経系におけるドーパミン作動系、ノルエピネフリン作動系等に対する抑制作用と推定されている。
健康成人に10mgを1回経口投与後の平均半減期は24.1時間であり、静注では分布相0.19時間、排泄相14.1時間である。ラットにおいては、24時間以内に投与量の約1/3が排泄され、最終的には尿、糞便中にそれぞれ40%位ずつ排泄され、さらに胆汁移行もみられるという。
2. 禁忌
昏睡状態の患者、バルビツール酸誘導体等の中枢神経抑制剤の強い影響下にある患者、重症の心不全患者、パーキンソン病の患者、本剤の成分またはブチルフェノン系化合物に対し過敏症の患者、アドレナリンを投与中の患者、妊婦または妊娠している可能性のある婦人には投与を行わない。
3. 採血時期
次回投与直前(トラフ)。
参考文献
上野 哲, 他: 日臨検自動化会誌 29, 360, 2004.