WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 4 月 1 日時点の情報です。

項目
コード
検査項目 採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法 有効治療濃度
採血時期
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要日数

06515

ボリコナゾール

3M698-0000-023-205

血液
1

遠心

 

血清
0.3

03

 

02

 

 

4週

冷蔵

LC-MS/MS

μg/mL

1~2 以上
4~5 以上の場合に肝障害に注意する
投与直前(トラフ)

管理料[470]

B001 2イ

3~4日

項目
コード
検査項目

06515

ボリコナゾール

3M698-0000-023-205

採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法
血液
1

遠心

 

血清
0.3

03

 

02

 

 

4週

冷蔵

LC-MS/MS
基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要
日数

μg/mL

1~2 以上
4~5 以上の場合に肝障害に注意する
投与直前(トラフ)

管理料[470]

B001 2イ

3~4日

備考

算定

  • チャート参照:特定薬剤治療管理料

参考

  • 主な商品名:ブイフェンド

「薬毒物検査」分野共通の特記事項

  • [ご注意]血中薬物検査をご依頼の際は、分離剤入り採血管は使用しないでください(測定値が分離剤の影響を受ける場合があります)。

診療報酬

  • 保険名称:特定疾患治療管理料/特定薬剤治療管理料1
  • 実施料:管理料[470]
  • 診療報酬区分:B001 2イ

チャート

特定薬剤治療管理料

容器

容器番号03:汎用容器(分離剤なし)

  • 容量: 5.5mL・9mL
  • 添加剤: 凝固促進剤
  • 保管方法:常温
  • 有効期間:容器および箱表示
  • 主な検査項目: 血中薬物濃度
    (血清の場合)

容器番号02:汎用容器

  • 容量: 4mL・10mL
  • 添加剤: -
  • 保管方法:常温
  • 主な検査項目: 血清,血漿提出用

検査項目解説

臨床的意義

トリアゾール系抗真菌剤で様々な難治性深在性真菌症に効果を示す。肝機能障害などの重篤な副作用を発現することがあるので注意が必要である。

1.作用
 ボリコナゾールは、分子量349.31のトリアゾール系抗真菌剤で、カンジダ属、アスペルギルス属、クリプトコッカス属、スケドスポリウム属、フサリウム属などの真菌類に広い抗真菌活性を示し、これらの真菌による難治性深在性真菌症に高い効果がある。

 作用の機序は、真菌細胞の膜成分を構成するエルゴステロールの生合成を阻害することにより抗真菌作用を示すとされる。しかし、真菌に対して選択的であり、他の細胞のステロール合成に対する影響は低いとされる。肺や髄液などへの移行が強く、真菌性の肺臓炎や髄膜炎、脳炎などには高い効果を示すが、尿中への活性体の排泄が少ないため尿路系真菌感染症への効果は低い。

 投与形態として経口および静注の二通りがあるが、健康成人男性に1回200 mgを1日2回経口投与した場合、CYP2C9酵素活性が標準(EM)およびやや低い群(HEM)で2日目、低い群(PM)でも3日目にはほぼ定常状態になったとされる。また、健康成人男子に1.5,3,6 mg/kgを単回点滴静注した場合では、点滴終了直後の血中濃度の平均値はそれぞれ0.89,2.11,4.53 μg/mLで、消失半減期の平均値は3.2,4.4,6.4時間であった。

2.禁忌
 リファンピシン,リファブチン,エファビレンツ,リトナビル,カルバマゼピン,長時間作用型バルビツール酸誘導体,ピモジド,硫酸キニジン,麦角アルカロイド(エルゴタミン,ジヒドロエルゴタミン),トリアゾラムを投与中の患者、本剤の成分に対して過敏症の既往歴のある患者、妊婦または妊娠している可能性のある患者には投与しない。

【主に用いられる疾患】

真菌症

関連疾患

B49.6:真菌症 B35-B49:真菌症
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.

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