WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 4 月 1 日時点の情報です。

項目
コード
検査項目 採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法 基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要日数

09752

HER2蛋白定量

5D590-0000-023-051

血液
1

遠心

 

血清
0.3

01

 

02

 

 

28日

CLIA

ng/mL

陰性(-)
15.2 以下

2~5日

項目
コード
検査項目

09752

HER2蛋白定量

5D590-0000-023-051

採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法
血液
1

遠心

 

血清
0.3

01

 

02

 

 

28日

CLIA
基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要
日数

ng/mL

陰性(-)
15.2 以下

2~5日

備考

報告

  • 判定結果において「陽性」とは、HER2蛋白の過剰発現を意味します。

「腫瘍関連検査」分野共通の特記事項

  • [ご参考]「腫瘍関連検査に関する検体検査実施料 注釈」(チャート参照)、「検体検査実施料と悪性腫瘍特異物質治療管理料」(チャート参照)、「腫瘍部位とマーカーの有用性」(チャート参照)を掲載しています。

診療報酬

    「悪性腫瘍特異物質治療管理料」としてのみ保険請求が認められます。

    容器

    容器番号01:汎用容器(分離剤入り)

    • 容量: 6mL・8.5mL
    • 添加剤: 凝固促進剤
    • 保管方法:常温
    • 有効期間:容器および箱表示
    • 主な検査項目: -

    容器番号02:汎用容器

    • 容量: 4mL・10mL
    • 添加剤: -
    • 保管方法:常温
    • 主な検査項目: 血清,血漿提出用

    参考文献

    Luftner, D. et al.: Int. J. Biol. Markers 19, 1, 2004.

    検査項目解説

    臨床的意義

    HER2蛋白はがん遺伝子により産生され、高度に発現している乳癌では予後不良とされ、抗がん剤治療の予後予測に用いられる。

     HER2/neuは、ERB2遺伝子とも呼ばれ、Epidermal Growth Factor Receptor(EGFR)類似のタンパク質をコードするがん遺伝子として同定された。この遺伝子は細胞膜の内外を貫通して存在する受容体型タンパク質をコードし、この受容体はチロシンキナーゼ活性を有している。

     HER2蛋白は、その遺伝子産物であり、分子量185,000のチロシンキナーゼ活性を持つ受容体型タンパク質である。種々の腺癌などで認められるが、特に乳癌では15~20 %の患者にHER2/neuの増幅によるHER2蛋白の過剰発現が認められ、このような症例では予後が一般に不良とされる。本来は、膜結合タンパク質であるが、細胞外ドメインがsheddingされ、血中に遊離する。

     肝臓をはじめとする多臓器転移症例で陽性率が高く、過剰発現症例ではホルモン療法が奏効し難く、術後再発率も高いとされる。乳癌以外の腫瘍では、胃癌などで陽性例が認められるが、乳癌に比較すると発現量が少ないため、一般に陽性率は低い。

     なお、血清中HER2蛋白定量は肝炎や肝硬変などで軽度上昇をみることがあるので注意を要する。判定に際しては肝機能障害の有無を考慮する。

    【陽性を示す疾患】

    乳癌

    関連疾患

    C50.9.8:乳癌 C50-C50:乳癌
    ※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.

    INFORMATION

    ※ 3年分のINFORMATION へのLinkを掲載しています.

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